ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

ジューイッシュ(ユダヤ人) と ジューイッシュ(ユダヤ教徒)

私はユダヤ教徒ではありませんが相棒がユダヤ人ですのでユダヤ教の祭日などに少し沿うようにしています。キャンドルを点す日をカレンダーに書き込んで、忘れないように点したり、食事に祝日用のメニューを入れたりなどしています。私が沿えないのは Yom Kippur という24時間絶食の日(笑)。相棒は水も飲まないで厳粛に従っています。

とは言え、相棒は戒律厳しいユダヤ教徒ではないので、普段はコーシャでない食事をしたりします。つまり豚肉、鱗のない魚、甲殻類、軟体動物などはコーシャの食物ではありませんが、相棒はウナギ、エビカニオマール、イカタコなど食べます。

コーシャの規律を無視しても相棒はユダヤ人というアイデンティティを失うことはありません。ユダヤ人の間では「ユダヤ人の母親から生まれた子供はユダヤ人として承認される」のです。そのためその子がユダヤ教徒(ジューイッシュ)から改宗してキリスト教徒(クリスチャン)になってもユダヤ人(ジューイッシュ)であることに変わりがないということになります。

私のような異邦人は、ユダヤ人(ジューイッシュ)として承認されることはなく、ユダヤ教に改宗しユダヤ教の戒律を遵守すればユダヤ教徒(ジューイッシュ)として承認されます。海鮮料理、特に甲殻類が好きな私はコーシャを守ることができないので改宗は無理です。私は何事も「正式」であることが無理な人間だと認識しています。

それから「神」について人から「こうである」と言われても納得できない頑固な自分があり、宗教を丸々素直に受け入れることが出来ません。それでも不思議な心霊現象のようなものを経験することがあって、無神論者にもなれずにいます。

肉を焼いた臭いがダメな私は、ベーコンの焼いた臭いに吐気がするほどで「身体がコーシャなんだ」と笑われましたが、肉の臭いがダメになったのは40歳を過ぎたころからのことで、それまで肉は食べることができました。なぜ急にそうなったのかは分かりません。前世では豚か何かであったため共食いしないよう悟ったのかしらん。