ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

大きな変容 (2)タイプライター

事務機器、タイプライターの変遷も凄いものです。私がタイピングスクールに通ったころは電動式がまだ出始めたころで手動式が主でした。手動は指で力強く押さないと打てませんが電動だと指でチョット触るとバンッとキーが打ち込まれるので、手動式に慣れていた私は電動式を使うことに最初は躊躇しました。電動式でも中の文字キーはまだ半円形に並んでいて、キー同士の腱絡みがよくありました。それを改良するためセレクトリックというキーが球体になったものが出てきて腱絡みがなくなりました。しかし、物凄い速さで球体が回るので、アナログで文字の打ち込みを感じていた私は慣れるまで暫くかかりました。

それからメモリー付のタイプが出来ました。メモリー式と言うのは、20文字ぐらい打ち込むと細長いメモリー画面にそれが出て、紙上に打ち込む前に書き直すことが出来るものです。それからすぐワープロ(ワードプロセッサー)なるものが出て来て、タイプライターはオフィスから消えて行きました。

私は文字盤を見ずに早く打ちます。調子のいい時はエラーが少ないのですが、ちょっと崩れるとタイポが多くなるタイピストでしたので、このワープロは天国のようなものでした。

昔はホワイトというインクを間違いの上から塗って、そのインクが乾いたら上から打ち直すのですが、スペースが違ったり、インクがよく乾いていなくて、汚らしい出来具合になってしまいます。そのあとテープがインクからプラスチックペイントに変わって、修正はペイントを剥がすことで綺麗に出来るようになりました。しかし文字数が違う場合スペースを修正することが出来ませんでした。そしてこのワープロが登場したのです。

ワープロの後は物凄いスピードで発展、アップルやマイクロソフト社が出てからはもう毎年のように新しいソフトウェアが出て来て、ワタシャもう追いつきません。