相棒のキモ治療は5月末から今まで一時保留してます。キモの副作用で口内が酷い状態でしたが、救急外来の治療処置で少し回復し、その後、耳鼻咽喉科で治療を受け、種々処方箋薬、口内清浄液、鎮痛薬などを使用、弱っていた体調も回復してきました。ただ、副鼻腔炎が極悪化しており手術が必要となり、内視鏡による手術を先々週に受けてきました。
内視鏡手術でも麻酔を使うため当日相棒は車の運転を禁じられ、私は運転しない😣ため病院の往復にはタクシーを使用しました。
当日手術後、処方箋薬を薬局に取りに行かねばならず、私が運転しないことを知った係の看護婦さんは「同じ区域に住んでいるので仕事が済んだら薬屋で薬を受け取ってお宅まで届けましょう」と言ってくれたのです 。そして私たちの別の処方箋薬も薬局で出来上がっていたらしく、その代金も立て替えて持ってきてくれました。
殺伐としたNY市に長く住んでいた私たちにとって、このような親切は稀有で有難過ぎてかえって落ち着かないくらいです。ところがこの土地の人は親切にしているという気持さえなく「他人を助けるのは当たり前である」と思っているようです。
例えば、スーパーで買物して駐車場で私たち老夫婦が重いレジ袋を扱ってオタオタしていると「大丈夫ですか?手伝いましょうか?」と声をかけられることが多いのです。
また駐車場から交通の激しい道路に出る時も、待っている私たちの車を見て、止まって道を譲ってくれる車も多いのです。NY市内では信じられないことです。
それからつい先週金曜日のことです。エアダクトを検査するサービス会社から二人の若者が朝やって来たのです。金曜日はゴミ収集の日でゴミ箱(車付きの大きなbin)を外に出していました。ゴミはとっくに収集されbinは空でした。サービス会社の二人が検査を終えて帰っていったのでbinをガレージの横に戻そうと外に出たら、もうすでに戻してあったのです。監視カメラを見たら、この二人が検査前にbinを戻していました。そして私たちには何にも言わないのです。当たり前のことをしたと思っているからでしょう。
ユタ州はモルモン教が開拓した州で、親切な人たちは皆モルモン教徒なのだと私は思ってます。モルモン教を邪教だという人もいますが、親切、勤勉をモットーとする宗教なら正規のキリスト教から外れていても何の科(とが)もないと私は思います。近年モルモン教徒の数が減ってきているのは寂しいことです。