ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

招待状?

数日前、相棒宛にこんな招待状がEメールで届きました。

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Dear xxxx

You are cordially invited to celebrate the marriage of His Royal Highness Prince Henry of Wales and Miss Meghan Markle on Saturday 19th May, with an extra special garden tour and champagne tea at Highgrove, when the Wildflower Meadow is in full bloom!

Explore the highlights of Highgrove Gardens on your one hour tour, followed by Champagne on the Terrace, before being welcomed into the Pavilion, ready to celebrate the wedding!

£79.95

xxx 様

ヘンリー王子とメーガンマークルさんのご結婚を祝い、来る5月19日土曜日、ハイグローブのワイルドフラワーメドウに於いて催される特別ガーデンツアーとシャンペンティーに謹んでお招きしたいと思います。

1時間のガーデンツアーのあとテラスにてシャンペンを楽しみ、その後、パビリオンにて結婚のお祝いをいたします。

79.95ポンド

 まさか、ヘンリー王子の結婚式に招待されたのか??とは思わなかったけれど、最後の79.95ポンドをみて笑ってしまう ”招待状” でした。

ハリ―王子の結婚式はケンジントン城*。このハイグローブでのお祝いは民間で勝手にお祝いをするってことらしいです。[*訂正:ケンジントン城はお住まいで、結婚式はウィンザー城のチャペル(St. George's)でした。お詫びして訂正します]

ま、私たちは英国民でもないし、ハリー王子の知合いでもないし、まぁったくぜんぜん関係ない上に、ハリーさんもメーガンさんもレフティストだから、どちらかと言えば、お近づきになりたくないです。どうぞ遠くで末永くお幸せに。

 

 

The Seagull 観ました

The Seagull (2018)

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子供の頃、チェホフの和訳を読んだことがあります。多分「桜の園」か「三姉妹」のどちらかだったと思います。チェホフが戯曲家とは知らず、会話が芝居がかっていて面白くも何ともないと思ったものでした。読後、気分が悪くなったような気がします。そう言えば、イプセンの「人形の家」も読後、同じ気分になりましたっけ。私は演劇、特に新劇の観賞が苦手でした。今でも苦手です。長いセリフを暗記して滔々と朗読するようなセリフは何だか嘘臭さが鼻につく(笑)。

さて、この作品、英語です。ロシアの戯曲を英語で演じると文化が違うため雰囲気が萎えるという人がいます。そのせいかどうか分りませんが、始まってすぐ、子供の頃、気分が悪くなった時と同じような気持になり、映画館を出たい衝動にかられながら観てました。これは私だけの印象かも知れませんが、シワだらけの老女優が若い作家に嫉妬するのを見るのは腐った食物を目の前にするような気分になるのです。役者も演技も特筆するものはありません。

実は、先週、Let the Sunshine In (原題 : Un beau soleil intérieur)という映画を観たのです。この作品も、バツイチ初老の女性がロマンスを求めて彷徨(さまよ)う様子が気持悪くて感想を書く気にもなれませんでした。私は「包容力も優しさもなく自我のままに生きようとする女性」が好きではないらしい。あれ?自分と似ているからかな...。

ウグイス

」という字をじっと見ていたら、ゲシュタルト崩壊が起こりました(笑)。

日本のウグイスは緑がかった渋い灰色ですが、中国のウグイスはもう少し明るい黄がかっているらしいので、藪の隙間から黄色の灯がチラチラとしているように見えたのかなぁ...っと、そんなことをかんがえながら暫く字を見ていたら、二つの火と言う字に躍動感を感じ「人が二人踊っている」ように見えてきたのです。そしてだんだんウグイスという字には見えないようになってしまいました。

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ウグイスはBush Warblerと呼ばれるらしいですが、warbler (よく鳴く鳥)にも色々な種類があるようです。以前、YouTubeでとても可愛らしい鳥を見て忘れられずにいたのですが、この鳥もwarblerの一種らしく、Chestnut headed tesiaと呼ばれていると知りました。アジアに多く分布しているそうで、丸い身にか細く長い足がなんとも可愛らしい鳥です。

犯罪者 野放しの街

昨日、バスの中で、コメディのシーンのような呆れた光景に出遭いました。

NY市のバスは車椅子の人も乗せるようになってます。一般の人が座る3-4人分ほどの座席を側面に畳み、そこに車椅子を乗せ動かないようにベルトで固定するのは運転手の仕事となります。NY市では車椅子の人を優先するので、その3-4連座席に座っていた人は立って席を譲ることになります。車椅子の人が下りる時も運転手がベルトを外す補助をします。その操作にかなり時間がかかるので、一般乗客には深い同情心と強い忍耐力が必要となります。

さて、昨日の日曜日、夜7時過ぎに5番街を下るバスに乗った時のことです。バス内には私たち夫婦とあと2~3人の乗客がおり、さらに車椅子に乗った男性がいました。私は気が付かなかったのですが、相棒によると、その車椅子の男性と運転手が何か言い合いをしていたらしいのです。バス停で止まった時、その車椅子の男は怒ったように立ち上がり、車椅子を固定していたベルトを自分で外して、立ちながら車椅子を半分持ち上げるようにしてバス停を降りて行きました。つまり、男はスタスタ歩けるのに車椅子に乗っていたというわけです。あまりのことに、私はドッキリカメラの撮影かいな?と思ったものです。しかし、すぐにそうではなく、NY市に蔓延している下劣な奴の一人がその正体を見せたのだと分かりました。多くのインチキ浮浪者、インチキ障害者が一般市民を欺いているのがNY市です。現市長の下、この傾向がますますひどくなるだろうと思っています。 

バスの車内には数個の監視カメラが設置されていますが、市がこの男を捜査することはないと思います。

コンサバトリーガーデンの藤

この週末、金土は暑かったですが日曜日は過ごし易く、日中20℃ぐらいでした。少し曇っていましたが日曜日に105丁目東のコンサバトリーガーデンへ藤とライラックを見に行きました。

ライラックは満開でいい匂いを放っていました。白、ライトブルー、紫、ピンクと色々なライラックの花の匂いを吸い込みながら藤棚の方へ歩いて行きました。

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藤は七割咲きというところです。藤が満開になるとここの藤棚はそれはそれは見事なのです。ちょっと残念でしたが、それでも藤のふさを楽しみました。

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藤の間から顔を出しているのは肥ったメスダヌキ?(笑)

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 帰り際、小さなチューリップかユリのような花を見つけました。あとで調べたら、クルシアナ系のレディジェーンかペパーミントスティックという原種系チューリップらしいです。花の中の雄しべが黄色であればレディ…、紫色ならペパー…だそうです。中を見なかったのでどちらか分かりません。

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[余談ですが、チューリップの花の形は、グレイギー系(ずんぐりむっくり)、フミリス系(首が短くてコロンとしたもの)、クルシアナ系(スラリと細身)の3つに分けられるそうです]

最後に、ちょっと気になった木がありました。♪ あの木なんの木きになる木 ♪  物凄く綺麗な赤い葉がいい具合にチョロチョロとついていて、背景の緑と花を透かしている様子が何とも言えない色合いになっているのです。何の木かな?

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悪意ある翻訳ツール

相棒は、グーグルの無料翻訳ツールが酷いことは充分承知の上で、私のブログを日本語→英語翻訳することに使っています。多少オカシナ訳があっても何とか分かろうと努力するそうです。それでも理解に苦しむことがあると「本当はどういうこと?」と私に訊いてきます。

以前、「差し歯」がgray-faced buzzard(鸇サシバ)と訳された時は、逆にその語彙力の高さに非常に感心して二人で笑ったことがあります。しかし、大体は低次元に訳されています。

4月28日付「ゴムの髪」の欄で『あやふや』がobsceneと訳されている部分があり、相棒が「どういうこと?」と訊いてきました。Obscureならわかりますがねぇ。これは間違いではなく悪意のある訳だと疑ってしまいます。翻訳プログラムに悪意を植えつけるレフティストがいて、そんな単語が使われると変態連中が見にきてブログを荒らすだろうと企てているのでしょうかしらん(笑)。

老いの開き直り

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今のワタシャ、髪がこんな感じでござい。前に二度ほど同じ失敗をしているのに、学びの力が足りないのか、また同じ状態にしてしまった。

毎日ヘアリペアなんとかというシャンプーで洗髪しとりますが、後の祭り。髪に櫛が通らないので、カーラーで形をなんとか作って手でまとめるしかありません。ま、仕方ない。

今、江原啓之とか言う人のYouTubeを聞いていたら「自己嫌悪する人は、他人も嫌悪する傾向にある」と言っていたので、なるほどと思いました。つまりその逆も真なりで、老いて諦めがあるのか、自己嫌悪の度合いが弱くなった私は他人を嫌悪する気持も弱くなっています。

こんな髪にしてしまったけど、何とか平気になろうとしている自分があるのです。昔ならきっとこんな失敗した自分に毎日イライラしていたと思うのです。今は『棺桶に片足いれてる自分だから足掻(あが)くなよ』という認識が出てきたのか、ま、しゃぁない、と思えるようになってます。他人に対しても寛容になってきているような気がします。

老いると肉体的に苦しいけれど、その代わり精神的に楽になるのかも知れません。