ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

解離症状

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最近ふと周りの景色に意味がなくなることがあります。見えているけれど何なのか分らなくなる。きのうも、買物に出た時、頭がボーっとして、目の前にジーンズを穿いた女性の大きなお尻があって私の歩く行く手を塞いでいるのでそれが邪魔でなりませんでした。何でそんなものが目の前にあるのか、その時は女性のお尻という意識がなく、ただ何かが邪魔してると感じていました。

柄にもなく宇宙を考えたり(笑)すると人間なんかちっぽけで人生の繰り返しや偉大な発見発明までも意味のないものに思えてきてしまって、そんな意味のない人間である自分がどうでもよくなってきて、すると周りも意味のないどうでもよいものに思えてきてゲシュタルト崩壊。

そんな気分はずっと続くわけでなく、また普通の生活に戻っていくのですが、ものに対する執着心が次第に薄れてきます。権力のために必死に賄賂や職権乱用などをしている人たちやテロ行動無差別大量殺人をしている人たちへの怒りも昔ほど意味がなくなってきてしまっています。

こういう症状は「解離症状」と呼ばれるらしいです。『体験、感情、感覚、意識の一部が統合を失い、意識化されなかったり感じられなかったりする』そうです。私の場合は軽いので問題はなさそうですが、そういう状態が長く続いたり繰り返されたりするような重症の場合は治療が必要らしいです。太宰治も「トカトントン」という短編に書いているように重症の「解離症状」があったようです。