ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

嫌な街の嫌な住人

きょう午後1時ごろ、買物バッグをゴロゴロ引っ張りながら薬局に向かって歩いていました。すると歩道の前方に横たわっている人の靴の裏が見えました。よくみると男の人がうつ伏せに倒れているのでした。キャップ帽を被っているので顔は見えませんが痩せていて服装も貧弱。マンハッタンでは、麻薬中毒者がこうやって道端に倒れていることは珍しくはありません。

でも、もしかしたら病気で倒れているのかも知れません。癲癇なのかも知れません。しかし、通りかかる人は多くいても一瞥もくれずに通り過ぎていきます。私も一度は通り過ぎようとしましたが、救急車を呼んだ方がいいと思い携帯を取り出そうとしました。ところが買物に行く時、携帯を忘れることが多い私で、この時も携帯を手提げ袋に入れるのを忘れていました。

仕方がないので、そのまま通り過ぎました。手当が遅れて死んでしまうかも知れないのに、そのまま通り過ぎました。嫌な街です、今のNY市。私自身が嫌な街に毒されて嫌な住人になっているんだと思います。