ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

33年物バーボン

夕方になると東の空がピンクとブルーの二段に染まります。

西に沈む陽の光が反映するほんのいっときのことです。

この空の色が私は好きです。ピンク色の濁り加減が優しく、昔飲んだシーブリーズ(sea breeze,海風)というカクテルの色を思い出させます。

さて、ここ数日はSukkot祭日なので夕食の時にワインを飲もうとしたのですが、最近ずっとワインを買っていなかったので家には1本もありませんでした。何かないかと探すと、15年ほど前にケンタッキー州を訪れた時買ったバーボンの飲みかけの瓶がありました。ワイルドターキーの酒造元を見学した後、ギフトショップでボトルに自分たちの名前をラベルに記入してもらえるサービスをしてもらい、その瓶を引っ越しの際に持ってきていたのです。香りが最高に良かったですが少ししか残っていなかったので3日目にはボトルも空になりました。

それでまた探すと同じケンタッキーの旅で酒店に入ってバーボンを眺めていたら、私たち夫婦が知り合った年、1989年樽出の Elijah Craigというバーボンが目に入り記念に購入したものがありました。

15年前に18年物として売られていたので、今年33年目のバーボンということになります。15年も経つと封を開けていなくても蒸発が進み、エンジェルシェアと呼ばれるボトルの上側の隙間が5センチほども開いてしまっていました。コルクが古くなっていて、うまく取れず半分崩壊してボトルの中に落ち込んでしまいました😣。しかし、味も香りもまろやかになっていて、さすが33年経ったものだわいと感心する逸品でした。