着いた日、宿の近くにあるエメラルドプールと名の付いた滝を見に行きました。
ハイキングコースは舗装されていて普段は歩きやすいのですが、今は所々雪が残って滑りやすくなっていました。老人が滑って腰を打ったら冗談抜きで死活問題です。私たち老夫婦は恐る恐るゆっくり歩いて行きました。
コースの途中に真横に割れた岩を見付けました。面白いので写真に撮りました。
途中で若い人たちを先に通すため横に寄って止まったりしました。靴はゴッツイウォーキングシューズでしたがそれでもズルッと滑ってヒヤッとすることが時々ありました。今度からハイキングに行く時は杖を持って行こうと思います。
滝は二連で少ない水が薄絹のように落ちていました。多分下の方にエメラルドの水たまりがあるのでしょうが、滑るので見下ろすのを諦めました。
ここよりもっと上の方に大きなエメラルドの水たまりがあるらしいですが、今回そこまで行くのは止めておきました。
さて翌日は公園内を蛇行するバージン川の川沿いを散歩しました。
途中でドドドドドドドドォと大きな地鳴りのような音がして近くの岩の上から雪崩が起こりました。カメラでその瞬間を捉えようとしたのですがシャッターを押し間違えてチャンスを逃しました。向こうからやってきた老夫婦が「見たかい?物凄い音だったねぇ。直接見られたなんて稀なるラッキー。宝くじでも買ったら(笑)」と冗談交じりに話しかけてきました。
それから、清水が湧いているのか雪解け水なのか分かりませんが崖の上から水が滴り落ちている所が数カ所ありました。これはその1つ。下から見上げたところ。
これはバージン川の蛇行をバックに撮りました。ババァの頭の上が白いのは雪でなくて白髪です。
川沿いの散歩も途中から雪で滑りやすい道になったので無理せず引き返すことにしました。老いたら無理はしないことにしています。
引き返した道の川向うに見えた岩の断面がふと気になりました。なんかチョコレートパイの断面みたいに綺麗に縦縞模様が入っているのです。写真で見るとただの崖のようにしか見えませんが、肉眼で見ると濃い縞が私の目を惹きました。
四方を高い断崖絶壁で囲まれたこの美観の国立公園は海外でも知られているようで、ハイキングコースを歩いているとドイツ語やらフランス語やらの会話が聞こえてきました。
切り立った断崖が交差する間から見える空。
帰り道、助手席から撮った写真の中から数枚貼り付けてみました。
↓カラフルな断層。
「魔の山」を思い起こす雪の残った山並み。
自宅に戻ってから例のハマンタッシェンを食べました。