ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

アーチーズ国立公園の旅(3)アーチーズ国立公園の岩の造形

アーチーズ国立公園は数か月前から午後4時までの入園には予約が必要になりました。4時以降は予約なしで入れます。私たちは午後1時の予約をしておきました。

公園内の岩の造形は様々でとても興味深いものでした。アーチが形作られる経過は、重なり合う強度の違う土層が雨、風、そして土に含まれる塩分などによって長い間に浸食され、穴が開く部分は柔らかく溶けやすい土層のためアーチが出来るということでした。

ここからは数百枚の写真の内から少し選んで紹介します。少しと言ってもかなりの枚数なのでウンザリされるかも知れません。園内は殆ど車で回れるようになっています。

下のように侵食途中の凹みのある岩壁をみるとアーチが出来る過程が見てとれます。

下は入口近くの岩の造形で「3人の賢者」とか何とかいう名称になっていたと思いますが、名称はよく覚えていません。

下はバランス岩とか呼ばれていました。今にも落ちそうなのに微妙なバランスでのこっているからのようです。このようなバランスの岩は西部の岩の造形によく見られるので私には珍しいものでもないです。

下は後述のダブルアーチの岩に繋がるところにある造形。中央の岩が私には何となくギリシャ哲学者のバストに見えました。

たとえばアリストテレスとか...

いや、もっとゴッツイ顔したロシアのペテン師ラスプーチンにも見えてきた...。

 

↓こちらが見ごたえのあるダブルアーチと呼ばれる造形です。2か所のアーチがマジックリングのように接続していてアーティスティックな岩の空間と空を見通せる造形になっています。

下はダブルアーチのある岩全体を見たところです

下は有名なデリケートアーチです。私は近くまで行かず遠くから写真を撮ったので、グラビアなどでよく見る素晴らしい写真とはまったく違う様子で撮れてます。

その後デビルズガーデン(悪魔の園)と呼ばれるところへ向かいました。数年前コロラドのガーデンオブゴッド(神の園)を訪れましたが、造形が少し似ていました。神の園の方が平地で歩きやすく美しかったように思います。ただし今回悪魔の園は車でサッと見て回り、車を降りて岩の間を歩くことはしなかったので公平な比較は出来ません。

それからパークアベニューと呼ばれる、そこだけ別世界のように静かな時間がながれている空間にきました。高台から絶壁を通して眺める景色はシャングリラのようでした。その雄大さはとても写真では掴みきれませんでした。

この高い絶壁の岩の1つが古代エジプトの女王ナファティティにソックリな形をしているのを相棒が見つけました。数年前ベルリンの美術館で本物のナファティティのバストを観て来たので、何か偶然とは思えない気持になりました。

 

最後にコートハウスと呼ばれる岩の造形にやって来ました。本当に古代ローマの裁判所のように見えます。広大で素晴らしく圧倒される建築物の前にいるような気分になりました。

↓コートハウスの傍にあった岩の造形。私には大きな犬と二人の小さな子供のように見えました。

つづく