ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

バスハーバー沖の釣 旅の話の続き

旅の4日目、午後一番で沖釣りに行くことにしました。ボートには30人ぐらいの釣客が乗りました。船主は、まずロブスターの罠を釣客の数だけ海に投げておいて、釣が済んだら引き上げて獲物は客に配ってくれるということでした。ただし、全部の罠にロブスターが入っているわけでなく、また獲れたロブスターも規格サイズを上回ったり下回ったりしていれば、また海に戻さなければならないのでロブスターの数が釣客の数より少ない時は抽選となり、当たった人だけが貰えることになります。

途中、岩で日向ぼっこしているアザラシを眺めながら1時間ほど沖に出たボートは、やがて停泊しました。ポーラックとか言う小型の魚がやたらと釣れるところでした。餌などなくても糸を垂れた途端に食いついて来るので、本物の釣師には面白くないですが、子供たちはキャッキャッと言いながら喜んでいました。

私も少し釣っていましたが、ボートの燃料のディーゼルの臭いにだんだん気持が悪くなって来ました。あまり船酔いはしない方なのですが、この日は朝から少し胃の調子も良くなくて、気持悪さが増してしまいました。腰掛けてちょっと気持悪そうにしていたら、釣客の一人が酔い止めの薬をくれました。それを飲んで少しすると大分よくなってきましたが、そのあとまた揺れに揺れるので、結局、最後まで気分が悪くていました。私がグロッギーになっているので、他の釣客が「何か胃に入れるといいかも知れないよ」とブドウを持ってきてくれました。みんな親切で嬉しいかぎりです。

さて、帰りにロブスターの罠を引き上げると15匹ほど獲れて抽選で配られました。残念ながら私は抽選に外れましたが相棒が1.5パウンドほどのロブスターを1匹貰いました。宿に戻って、オーナーのアランとジネットにロブスターをおみやげにあげると、とても喜んでくれました。

私たちはそのあとすぐ、近くのロブスターパウンドへ出かけて、3パウンド級のジャンボ・ロブスターに舌鼓(笑)。他のテーブルで大きなロブスターを食べていた人が相棒のところへやって来て「私のロブスターはでっかいと思ったけど、あんたの食べているのは巨大だねえ」と言うほど大きな大きなロブスターでした(笑)。