ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

トカトントン

新しいパソコンは慣れないので、どのファイルがどこにあるかも分からなくなっており、少しずつ整理しながら使っています。古いファイルを削除しようとして書類を選んでいる時に「トカトントン」というタイトルの書類が目につきました。開けてみると2年前の日付。読み返して、今もまったく同じ状態に陥る自分に気が付きました。こんなメモでした。
(2013年㋅㏦)       −−−−−−−−−−
きょうは必要なものを買いに出なければなりませんでした。朝、いつものように色々なビタミンやミネラルと処方箋薬を飲み、軽く掃除をして、シャワーを浴び、髪を巻き、化粧し、さて外出する準備ができた、と思った時はもう昼頃でした。薬が多くて朝食を摂る時間がなかったためか空腹を感じ、食事をしてからが外出するつもりで、ラーメンを作って胃に入れました。すると途端に何やら外出する気がフニャッと失せてしまいました。
大昔(50年近く前)に読んだ太宰治の私小説「トカトントン」という短編を思い出します。不意に「トカトントン」という音がして、『私』はすっかりやる気が失せ、まったく別の次元に入ってしまう、という話です。読んだ時「無責任でふとどきなヤツじゃ」という怒りが湧いてきたので今でも憶えているのです。しかし、最近、自分にこういう事がよく起きるのです。ま、トカトンという音はしないまでも、不意にやる気がなくなってしまう状態には自分でもホトホト困ってしまいます。
こうこう現象は強迫障害を持った人にも現れるらしいです。まさか私が強迫症であるとは考えてもみなかったのですが、ちょっとウェブをブラウズすると、下記のような症状も強迫症に数えられるとありました。私に当てはまるものがかなりありますので、なるほどワタシャ強迫症であるかも知れないと思い始めました。
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<強迫スペクトラム>
○ こだわりが強く、その日で印象の強い事柄が一日中頭から抜けない。
○ 過去の記憶がかなり細かく残りやすい
○ 自分を押し殺して周りに合わせる性格なので集団行動が苦手。
○ 独語が多い
○ 体がだるく動けない。低血圧で疲れやすい。
○ いやなことを何度も思い出す
○ エネルギーが低下している。
○ 家にこもって寝てばかりの時期もあった。
○ お腹一杯で、苦しくなっても食べ続ける。

<強迫性障害 強迫観念 雑念強迫>
○ 臭覚過敏で整髪料、煙草、酒、強い香水の臭いが不快で、密室だと吐気がする
○ 不愉快な事を言われても言い返せず殻に籠もり、後で思い出して腹を立てる
○ パワー不足、体がだるい。
○ 自分が悪いと思うことでも何度も同じ思いを繰返す。

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リストの中で少し補足すると、
○ 独り言が多い:
最近気が付いたのですが、買物をしていても「ええと、ニンジンを買わなきゃ」とか「あとは何を買うんだっけな」「あれはどこだぁ」などとかなり周りにも聞こえそうな声で独り言を言っているのです。昔、そんな独り言を言ってるオバァサンを見たような気がするけど、私もああいう感じのオバァサンになったんですねぇ
○ 集団行動が苦手:
自我が物凄く強いので、他の人に合わせて行動するのは絶対ダメ。合わせなければならない時は黙って我慢しますが、我慢の限度を越えると危険になります。頭が爆発するのではないかと思うほど切羽詰まった状態になり、どこかの森にいって一人でギャーァっと叫ばなければ居ても立ってもいられないようになってしまうのです。これは遺伝だと思います。
○ お腹いっぱいで苦しくなってもまだ食べる:
これは普通の神経の人には理解できないことだと思います。不安感や焦燥感に襲われると胃にモノを入れて頭をボーッとさせて不安から逃れようとするらしいのですが、自分の身体を痛みつけているのに止めないのは異常としか言えません。夜、相棒を待っている間に妙な焦燥感に襲われる時が時々あるのですが、そういう時はお腹が膨れて動けなくなるほど食べている自分があります。甘やかされた現代病の一種でしょうか
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っと、書いてありました。強迫障害について調べたことなどスッカリ忘れていました(笑)。強迫障害を克服すればもう少し楽になれるんでしょうが、克服の仕方が分かりません。