詐欺の手口

頭の働きが鈍ってきた騙しやすい弱い立場の老人をターゲットにする卑怯な詐欺があとを絶ちません。私も詐欺グループに目を付けられ始めています。

シニアシティズン(65歳以上の市民)のリストを密売する仕事もありますから、詐欺グループにとってターゲットの情報は入手しやすいです。

先週、私宛にナイジェリアンレターが英国から届きました。まだ同じ手口やっているのかと驚くやら笑い転げるやらでした。

20数年前、ナイジェリアから「億単位のお金を送金するので、その入金のための口座を開いて下さい」という内容のレターが世界各地に送付され問題になった時期がありました。口座を開くには数千ドル当座入金しなければならず、詐欺師はその入金額を盗むのが目的です。

その頃私の勤めていた企業の上司にも数通届き、そのたびFBIに転送していました。あまり何度もあったのでFBIの係に「ほとんど同じものだから、もう転送しなくてもいいか?」と訊いたら「いや、転送続けてください」と言われました。勿論、何の進展もありませんでした。

英国は今移民の数が増え、移民の中には悪人が紛れてやって来ます。ナイジェリアンレター詐欺を英国に持ち込んできたのは、発信地がナイジェリアだと詐欺とバレる率が高いからでしょう。

私宛のレターには『ある日系男性(私の結婚後の姓と同姓)が死亡し、億単位の額の遺産があるので、こちらの弁護士に連絡するように」というもの。取り分のパーセンテージまで書いてあり、ご丁寧に日本語に訳してありました。(これを日本語に訳したのは多分日本人だと思いますが、仲間でなく、ただ仕事を請け負っただけなら、途中で詐欺と気が付くでしょうから訳すのを’断って欲しかったですねぇ。)

そして詐欺師の頭の悪さに反って気持悪くなりました。私の姓は結婚した姓で横文字、私と同姓の横文字性の日系人という設定があまりにも滑稽です。人を馬鹿にしています。

そして、そのナイジェリアンレターが届いた翌週、今度は米国政府を装ったフォームが私宛に届きました。『あなたの車の保障が切れています。すぐ手続きねがいます』と政府が使用するような正式なものに見える記入フォームが入っていました。

私は運転しませんので、これが詐欺まがいのものだとすぐ分りました。それにしても立派なフォームで、本物だと思ってしまう老人もいるだろうと思いました。

詐欺の手口はだんだん巧妙になってきて、私も笑ってはいられないかも知れません。デジタル世界になって、情報は一瞬にして盗まれたり改竄されたりする可能性が高くなり、便利であるとともに恐ろしい時代になってくるのだと思います。