ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

りんごが不味い

NY市のリンゴが不味いんです。フジりんごさえ不味くなってきました。

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もう20~30年ぐらい前になると思いますが、帰国して日本で「つがる」を食べた時の驚きを覚えています。美味しかったぁ。

そして数年後、NY市の店頭に「ふじ」が出てきて、最初は美味しかったです。しかし、だんだんこちらの土の味になり、甘味も香りもなくなってきています。最近はふじを買っても不味いので生で食べられず、リンゴジャムを作ろうとして失敗しました。擂(す)ってから煮込んだのですが、繊維っぽくてリンゴソースになってしまいました。丸ごと焼いてから潰すとジャムになるんですね。

その昔、米国が日本の政府に無理矢理ワシントン州のリンゴを売り込んだことがありました。ただ輸出するだけで、味や香りなど全く研究も努力もしない奴らで、舌の肥えた日本の消費者に売れるわけがない。売れないと分かると「日本の政府は申請書類を複雑にして輸入を拒んでいる」などという不埒な文句を言い出す米国側。消費者を馬鹿にする「売らんかな主義」は米国内でしか通じない。あの時、確かトランプ氏も米国政府連中と一緒にやってきた事業主グループの一人であったと記憶します。同氏が日本の製造側の良心と消費者側の知識の深さを体感して米国市場を改革してくれたらいいと願っています。

NY市で売られている野菜や果物の情けなさ...。消費者は新鮮なモノ旨いモノを知らないのです。果物など、どうやって見分ければいいのかも分かっていない。まぁ、見分けても、やはり不味いものが多いのですけどね。不味い上に値段が高い。ひどい市場です。