白い蜘蛛
水辺のレストランのパティオで夕食をとった時のことです。私の席の横の手すりに続く柱の上に蜘蛛の巣があり、そこから白い蜘蛛がぶら下がっていました。「あ、白いクモに出会うとはラッキー。写真に撮るからそのままジッとしていてね」と白クモさんに頼んで手提げ袋のカメラを探してガサゴソしていたら、白クモさんは糸を巻き上げてスーッと上に行ってしまいました。「ア～ララ残念」とがっかりして諦めたら、蜘蛛さん、今度は柱を伝って私のすぐ横まで降りてきてくれました。「あ、そこにジッとしていて」と言いながらまたガサガサとカメラを探してモタモタしていたら、暫く柱をウロチョロしてくれていた白クモさんでしたが、もういいでしょ、とばかり上にあがって行ってしまいました。私がモタモタしていたのでせっかくの白クモさんの好意も無駄になり写真は撮れませんでした。
モナーク蝶
その次の日、隣町のIthacaまで出かけました。Ithaca Fallsも道路から見えるところにありますが河原を歩くことが出来るのでヘクターの滝よりは訪れ甲斐があります。
滝まで行く途中の河原に綺麗なモナーク蝶（オオカバマダラ）がヒラヒラ飛んでいたので、写真に撮ろうとしました。ところがヒ～ラヒラ飛んでいて中々写せないので「ちょっと、止まってちょうだい、写真撮るから」とお願いしたら、すぐそばの河原の石の上に止まってくれました。
濃いオレンジ色のとても綺麗な蝶なのですが、止まって羽を閉じると裏側の薄い色しか見えないので「ちょっと羽を広げてくれない？」と頼んだら、またヒラヒラヒラヒラ、私の周りを飛び回るのです。仕方がないので飛んでいる蝶めがけてカシャカシャと何度もシャッターを切ったら、やっと一枚だけ飛んでる蝶が撮れました。ボヤけてかすれていますけど。
私は昆虫などあまり好きではないのですが、それでも珍しいものを見ると写真を撮ろうとしてしまいます。
さて、滝の方ですが、今は水量が少ない時期らしく勢いがありませんでした。
私が左手で支えているのは、峡谷を歩いた時に利用した木の枝の杖です。凸凹道を歩く時、ババァには杖が必要です。
