ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

断られてラッキーだったこと

明日は独立記念日だと気が付きました。いつもなら花火でも見物しようかと思うところですが、今の米国の状態ではとても祝う気がありません。明日祝う人たちは全部共産主義支持者だと見做したい。

それで今夜は気分を晴らすために生バンドのあるレストランに行きましたが、予約なしでは入れないと言われました。それで相棒がすぐ先にあるスペイン料理屋を見つけたのでそこに入りました。聞き覚えのある名前のレストランで、20年か30年前に1度入ったことがあったと思い出しました。当時の印象をはっきり覚えていないのは心に残る程のことがなかったからだと思います。

今回は入った途端に、とても素敵な雰囲気だと思いました。以前と違うのはマネージメントが変わったからだろうと思います。ハーフティンバー風で木製の柱がツヤツヤして、白いテーブルクロスの上にクリーム色の花の花瓶が載せてありました。

ウェイターはスペイン語を話す南米人ではなく本国からのスペイン人でした。持ってきた品に私が「ガリシアのタコ料理よね」と言うと ウェイターは「シ、ポルポ アラ ガリェガ Si, pulpo a la gallega」と言ってから「一番美味しいタコ料理です」と誇り高く付け加えました。ホントに美味しかったです。そしてマンハッタンのどのレストランのメニューにもないホワイトアスパラガスがあったので嬉しくなって注文しました。メインでなく赤ピーマンとチーズ、蟹詰めマッシュルームなど前菜料理を4種類注文して凄く美味なサングリアと一緒に楽しみました。

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最後にコーヒーを頼んだのですが、いつもならミルク入りエスプレッソを「マキアート」と言って頼むのですが、それはイタリア語で、スペイン語なら「コルタード」だと気が付き、そう頼むとウェイターは「ハイ、コルタードですね」と当たり前のようにすぐ分かってくれました。数年前ガリシア地方を訪れた時に「コルタード」を覚えたのが役に立ちました。コルタードとは「4分の1」という意味でミルクが4分の1入っているということです。

生バンドが聴けても料理がNY風に平凡ならば、音楽はBGMでも本場に近いスペイン料理が楽しめる方がずっと良いので、負け惜しみでなく最初のレストランで断られてラッキーだったと思いました(笑)。