ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

二度あることは ...

最初は環境保護のため、その後はコロナ禍も手伝ってNY政府はプラスチック袋を廃止し、スーパーや商店では紙袋まで有料となりました。市政の真意は市民から金を巻き上げることだと再認識した次第です。

今までゴミ袋に使っていたスーパーの袋がなくなって、私はゴミ用のポリ袋をわざわざ買わなければならないハメになりました。それだけでなく、スーパーの袋はゴミ箱にピッタリだったのに、市販のポリ袋は小さ過ぎるか大き過ぎるかでピッタリのサイズがありません。無駄が多くなるし、ポリ袋の使用数は変わらないので、政府の意図は私としては無意味にしか思えません。ただ、最近はポリ袋がゴミとしてフワフワ舞っているのを見ることがなくなったので、少しは街の清掃に役立っているのかも知れません。

私は環境保護やコロナ禍以前からいつも余分のポリ袋をバッグに入れていました。最近は折りたたんで小さくなるナイロン製の袋(10ドルぐらい)を2つZabarで買い、とても便利なのでいつもバッグに入れています。

さて昨夜、相棒とバスに乗っていたら、斜め前の席の男性が持っていた紙袋の底が濡れて入れていたものがボロボロ出てきて困っているのに気が付きました。これじゃバスを降りるのも大変だと思った私はナイロン製の袋をその人に渡してあげました。その人は「あ、ラッキー」と呟きましたが、特に私に向かっての言葉はありませんでした。それでも私は役に立ったと思うと気分は悪くありません。あのまま袋をあげないでいたら、あとで気分が晴れずにいたでしょうからね。

これで思い出したのが、もう十年も前だったかもしれませんが、相棒とチャイナタウンを歩いていた時のことです。前を行く若い女性の持っていたポリ袋が薄いため、大きなオレンジが底を破ってポロポロ転げ出てきたのを目撃したのです。余分なスーパーの袋を折りたたんで持っていた私はソレをその女性に渡しました。女性は驚いたような顔をしていましたが、やはり私への言葉はなかったと思います。すぐそこを離れましたのであとで何か言ってくれたのかも知れませんけど。

急に知らない人から空の袋を渡されるなんて、何か不気味で、サンキューなんて言葉なんか出てこないのかも知れませんね。しかし、神様は、袋が破れてしまった人を2度も私の前に現れるようにするのには何か理由があるのではないかと思っています。そして「2度あることは3度ある」と言いますから、またZabarに行って折りたたみナイロン袋を買ってこようと思います。