ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

従妹とトンボ

十数年前に亡くなった相棒の従妹は稀有な人でした。葬式で墓地に向かう従妹の棺の後を参列者の車が続くのですが、その列の長いこと長いこと、まるで国葬かと思わせました。一般人でこんなに慕われた人も珍しいのではないかと思います。

相棒と従妹はとても仲が良く、頻繁に連絡をくれた唯一の親戚でした。その従妹のEメールアドレスがドラゴンフライ、つまりトンボだったのです。

彼女が亡くなってしばらくして、インターネットでトンボのデザインのTシャツをよく見かけるようになりました(Wisper words of wisdom...と言うLet it beの歌詞が付いていました)。そして旅行先などで相棒が不意にトンボの看板を見付けたりもしました。

ここに移ってからは沢山の自然の生物を目にするようになり、夏には綺麗な青い糸トンボを見ることがあります。秋の気配がする今でも糸トンボを見ます。左の写真は、郵便箱の傍の池に集まる青い糸トンボを相棒が撮ったものです。

以前ここで紹介した青トンボも相棒が見つけました。


そして2,3日前、相棒が郵便物を取って外から戻って来ると「玄関近くにトンボがいた」と言って携帯を持ってまた外へ出て行きました。戻って来ると「近づくと飛んでしまったけど、また戻って止まってくれたので写真が撮れた」と言って見せてくれたのがこの赤トンボ。

さて、先日のことですが、従妹の旦那様から相棒の携帯に電話があったようで電話番号が残っていたそうです。電話を返すと「間違い電話だった」と言われたそうです。相棒は以前、従妹の一人息子がイスラエルへ移民し軍事に就いたことをインターネットで知る機会があり、立派な若者に成長したことを快く思っていたのです。そのことを伝えると旦那様は「息子は先日結婚した」と言って結婚式の写真を送ってくれました。

相棒も私もあの「間違い電話」を誘導したのは従妹だと思いました。相棒がトンボを見付ける時はきっと従妹が会いに来ているサインなんだろうな、と思います。

 

オマケ:まったく関係ない話ですが、昨日買ったブルーベリーがあまりにも大きかったので写真を載せときます(笑)。米国のクォーター(25¢玉)とババァの人差し指を比較のために横に置きました。実物は写真で見るよりよさらに大きい感じです。

   こんな感じ→