ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

もはや警察を頼れないNY市民

ワタクシ、ひったくりに遭いました。

デブラジオ市長になってからNY市の犯罪が増加し始め、市長が警察への予算を半減してからは急激に犯罪率が上昇し、反対に検挙率はゼロと言っても過言ではない状態になっています。

今夕、相棒とハナキンの夕食を楽しんでの帰り道、午後10時頃、マンハッタンのレキシントン街を北に歩いていて64丁目にさしかかったところで信号待ちしていたら、ひったくりに遭いました。

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ガーガーバンバンブルンブルンと爆音を立てて5~6台のモーターサイクル暴走族が私たちの右側、レキシントン街を南に走っていくので、ついそちらの方に気を取られていて、私の首の左側にスキができた途端、もう1台のモーターサイクルが64丁目を左側から走ってきてフードで顔を覆った若者が私のネックレスを首からひったくり走り去って行きました。

咄嗟のことでポカンとその若者を見ていた私はバカでした。手提げに入っている眼つぶしスプレーをすぐ使うことをしませんでした。相棒も瞬時のことで何が起こったか分からず、私が「ネックレスを取られた!」と言ったら、相棒は怒り狂って走ってそのモーターサイクルを追いかけて行きました。しかし、間に合いません。

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古希のお祝いに相棒から貰ったDavid Yurmanのアメジストのネックレス。あの薄汚い若者のザラついた手でむしり取られ、後には金の鎖だけが首に残っていました。

すぐ角のアパートビルの人が駆けつけてきて「何やられたんだ?」と訊くので、ネックレスをひったくられたと言うと「そうか、見ていたんだ。バッグをやられたと思った。ネックレスだったか」と同情してくれました。そして「2ブロック先に警察署があるから、そこに行ったら」と教えてくれました。

その警察署で被害届をだそうとしたら、門に立っていた警察官が「署では受け付けないので、現場に戻って911(警察・救急車)に電話してください」と言うのです。わざわざ警察署に出向いたのにそこで被害届を受付けないというのはいくらなんでもオカシイです。

仕方なく現場に戻って、先ほどのアパートのドアマンに監視カメラはないかと訊いたら、監視カメラのビデオを見せてくれましたが、交差点の角は死角になっていて犯行現場は映らないようになってました。そのドアマンは一応911にも報告してくれたそうです。でもパトカーは来ていませんでした。相棒が現場から911に連絡すると「負傷したか」と訊かれ「ノー」と答えたら「パトカーが行くまで時間がかかります」というレコーディングが流れたそうです。40分待ってもパトカーも警官も来ないので、もはや警察は頼れないと思い、そのまま帰りました。

相棒が眠くなってトロトロしていた夜中の1時半、突然警察から電話がありました。電話では「あの時刻、あの辺りでひったくりが続発しました」「警察署で被害届を受付けないというのはオカシイので、もう一度その警察署へ行って届けてください。もし受付けなければスーパーバイザー(上官)を呼ぶように要求してください」と相棒は言われたそうです。