ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

警察の態度の違い

1カ月前の5月27日付で「ラッキーでした」と題して、ここに越してきた心地良さを書きました。きょうもまた「越して来て良かった」と思ってしまいました。

時々NY市での犯罪横行のニュースをFoxNewsで見ることがあるのですが、NY市の街は恐ろしい様子を呈しています。昼間から窃盗、強盗が横行し、宝石店などはショーケースのガラスをハンマーでバリバリ割られて店員の目の前で宝石を盗まれている様子が監視カメラに映し出されています。NY市警察はこういった犯罪者を取り締まろうとしないのです。地下鉄も酷くて、昼間から犯罪が行われ、犯罪者が女性乗客の髪を引っ張っているのに誰も助けようともせず、911にさえ連絡する人もなく、そこから遠のいていくだけです。70年代のNY市より酷い状況です。

昨年NY市で私がネックレスをもぎ取られた時も、私たちは最寄りの警察署まで行き、玄関前にいた警察官に犯罪を報告したのですが、その警察官は「911に連絡して現場で待つように」と言うのです。これは酷い職務怠慢です。おかしいなとは思ったのですが、言われた通り911に連絡して現場で待っていました。もちろん、いくら待ってももパトカーはやって来ませんでした。その後、夜中2時過ぎ、911から家に電話があり「なぜ待っていなかった」と言われ、「夜中になっても来ないし、そこにいる方が危険なので家に戻った」と言うと、「翌日同じ警察署まで再度出向いて被害届を出すよう」とのことでした。警官の職務怠慢に対する言い訳もなければ詫びもないという態度です。

さて、引っ越してきたここユタ州は警察の態度からしてマッタク違います。この地域で夜中にコミュニティのプールに入ろうとした2人の狼藉者が監視カメラに映し出され、すぐその後、コミュニティの会合があり、警官が来て犯罪に対処する方法について説明してくれました。犯罪の少ない地域ですが、近くに主要ハイウェイが走っているので、外部の人間が通り過ぎることもあり、こういう外部の連中が悪さをするらしいです。説明してくれた警官は「何かあったらすぐ連絡してください。ここは私の好きな町です。悪者は徹底的に排除します」と言って地域警察の番号を教えてくれました。この警官は元軍人だそうです。この地域の警察関連では元軍人という人たちが多く、とても頼りがいがあります。