ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

リンゴスターとオールスターバンド公演

きのう、リンゴスターのラスベガス公演に行ってきました。午後ここを出発して夕方ラスベガスに着き、早目の夕食をとってから会場に行きました。

リンゴは83歳になりますが声も衰えず姿勢もよく健康的で20歳ぐらい若く見えます。会場は皆私ぐらいの年齢層のジジババが多い中、チラホラと若い人たちも混じってました。リンゴのファンのジジババは興奮してやたらと歓声をあげ「リンゴ、アイラブユー」と叫ぶ男性や女性の声もありました。ビートルズファンはいつまでもこんなにワクワクして子供みたいなんだとビックリしました。

この前、エア-サプライの公演に行った時も、ファンは皆とても熱心に聴き入ったり一緒に歌いだしたりしていましたが、それでもユータン(Utahn=ユタ州人)ファンは行儀作法をわきまえていました。ラスベガスのファンはリンゴが舞台に出てくると皆興奮して立ち上がってしまうのです。私は座っていたのですが、前も周りも皆熱狂的なファンのようで立ったまま一緒に歌い出していました。やっと座ってくれたかと思うと、また数人が突っ立って体をゆすってリズムにのり、周りを省みず楽しんでしまうのです。私も50数年前からのファンですから気持は分からないことはないけれど...。

私にとってリンゴのレパートリーはポールが作曲したものであっても少し音とリズムが軽くスムーズ過ぎる感があるのですが、それでも一緒に公演するオールスターバンドの連中の演奏が円熟していてとても良いし、リンゴのドラムを打つ姿はとても綺麗で見栄えがして、楽しかったです。それからオールスターバンドのメンバーの中にはMen at WorkのリードシンガーだったColin Hayがいて、昔と変わらぬ音質の声で歌ってくれたのが嬉しかったです。

8時半から開演したのですが時計を見たら11時を回っていてビックリ。70代80代のエンターテイナーが長時間休まずエネルギッシュに演奏するなんて昔は考えられなかったことです。相棒が「日本の武道館でビートルズ公演を観て、58年後の今再びリンゴの公演をラスベガスで観るなんて想像もしなかっただろう」と私に感慨深げに言いました。私もまさか80歳のビートルズメンバーが公演するなんて、そして会場をファンで埋め尽くすなんて考えもしなかったです。

58年前か...ブルッ(寒気)。流石に歳には勝てず、ワタシャ疲れてホテルに戻ったら頭痛も始まり、バタンキュー。夕食時に最近飲んでいない日本酒をたくさん飲んだのが原因かも。翌朝になっても頭痛はとれず、エクセドリンを飲んだのですが、頭痛が消えたのは家に戻ってからでした。もう無理しちゃいけない歳だと再認識。