ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

At Eternity’s Gate 観ました

At Eternity’s Gate

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去年10月Loving  Vincentというゴッホの死の真相を探る作品がありました。これもまたゴッホを描く作品ですが、その死は明らかに他殺として描かれています。構成が凝り過ぎているのかスローで反って興味を削がれます。セリフの途切れに、「ウン、それから?」と思うのに、そこでセリフは終わってしまい、掘り下げていません。ただ、ゴッホに酷似したウィレムデフォーを写したかっただけのような作品でした。ゴッホは37歳で若くして亡くなっていますが、それを60歳過ぎたデフォーが演じています。ゴッホの痩せすぎて骨ばった顔付が年老いてみえるのでデフォーが演じてもそれほどの違和感はなかったです。作品は、絵画好きな人には各シーンが絵になっているのでそれなりに見られるかも知れませんが、映画としては面白味が少なかったです。

リンゴに重曹

以前、こちらのフジリンゴが不味くなったと書きました。甘味がなく酸っぱいのです。ふと子供の頃、夏ミカンが酸っぱくて食べられなかった時、母が重曹をかけてくれたことを思い出しました。それで、もしや、と思ってリンゴの皮を剥いてベイキングソーダーをまぶしタッパーに入れて冷蔵庫に入れて置きました。入れっぱなしで2~3日忘れていたのですが、きょう出して食べてみたら甘いのです。酸っぱみが減り、甘味が増していました。これからは酸っぱい果物には重曹をまぶしてみようと思いました。

NYきょうの天気

ここ数日寒くなってきたな、と思っていたら今日は雪の予報がでています。気温も1℃前後。窓から外をみると、皆分厚い防寒着を着込んで歩いていました。11月半ばで雪か...。朝9時過ぎの今まだ降り始めてはいませんけど。

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午後四時頃、トレーダージョーズまで買物に行きました。雪はかなり強く吹き付けてきます。道は5センチほど積もっていましたが、あまり寒さは感じませんでした。

 

今午後9時ですが、気温が少し上がり、雪はみぞれに変わっているようです。明日、市内の道はグジャグジャになっていると思います。

秋晴れの日の墓参り

日曜日は少し寒かったけれど秋晴れの気持良い天気でした。久しぶりにロングアイランドにある相棒の両親のお墓にお参りしました。

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途中、ハンターが鹿を仕留めたらしく、車の後ろに鹿の体丸見えに乗せて走っていました。

あまりに残酷で嫌な気持になりました。せめて鹿の体になにか被せてもらいたかったです。

 

さて、いつも混み合う道もマンハッタンを出るとそれほど混雑していなくて、思ったより早く墓地に着きました。用意していた綺麗な丸く平たい石をお墓の上に置いて、手前の植木に落ちた枯葉を払い落としたあと、よく見ると墓石の左(義母の側)に黒っぽいシミが見えました。ティシュペーパーで拭き取りましたが、まだ少し黒ずんでいます。次に来る時に歯ブラシとウィンデックスを持ってきて拭き取ろうと思います。義母が何か言いたいのかな、と思いました。その後はいつものように、同じ墓地の離れた所にある義母の姉夫婦2組のお墓に石を置いてお参りしました。

帰りに海辺の小さなレストランで夕食をしました。窓から雁の群れが飛び交っているのが見えました。しばらくすると、水辺に白鳥が泳いできました。

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そばの船着場にあるボートに猫がやって来て入り込み、すぐ出ていきました。可愛い猫で、顔付が日本の猫のようでした。すぐどこかへ行ってしまったので写真にとれませんでしたが、こんな感じの猫でした。

可笑しかったのは、私たちの食べているテーブルに大きな焦げ茶のラブラドールがやって来たこと。このレストランで飼われているようです。セイディというメス。お客さんから食べ物を貰ってばかりいるのかメタボぎみで、ウェイトレスさんが「ダイエットしてるんです」と言ってました。私たちが食べ物をくれないので、近くにヘタッと寝そべったところをパチリ(笑)。

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Outlaw King 観ました

Outlaw King

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14世紀、英国王エドワード一世がスコットランドの混乱に乗じてこの国を支配するようになり、重税や兵士による略奪などで民を迫害し続けるため、ロバート・ブルース(後のスコットランド国王)率いる勇士たちが劣勢にも拘らず果敢に戦い、英国軍を打ち破り、英国王をスコットランドから追放するまでを描きます。

演出、カメラワーク、特撮、編集等々の技術が抜群。肉弾の戦いが凄すぎて(斧で人体を何度もガボガボ打ち砕いたり、首を割いたり)目を覆うほど。これでホントに誰も怪我していないのかと疑ってしまう。何しろ戦闘シーンが恐ろしく血みどろで圧倒されます。

14世紀の衣装が興味深く、スコットランドの背景も非常に美しく、見ごたえがありました。史実に基づいた話だそうですが、映画にするのですから勿論色々と脚色され、スコットランド軍は英雄に描かれています。

偽募金・似非坊主

相棒から「街で、募金バケツの前に立つサンタクロースを見た」というメールがありました。いくら何でも感謝祭も終わってない内からサンタクロースはないでしょ。多分、偽サンタだと思います。クリスマスシーズンになるとインチキ募金する犯罪者がアチコチの路上に現れます。その場限りの金出して自己満足する偽善者の多いNY市ではインチキ募金も乞食も案外儲かる商売です。

近所の歩道の角に、冬になると座る似非乞食がいます。冬の方が寒くて見た目の同情をそそるからでしょう。夏のNY市は蒸し暑くて、歩道を行く人も不快指数が高く同情心も少ないので、その似非乞食はどこかへ消えます。私はこの似非乞食がさっぱりした服で歩いているのを見かけたことがあります。まるで普通の人に見えます。多分、副職として「乞食稼業」をしているのでしょう。

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そう言えば、ここ数年、NY市で似非坊主が目立つようになりました。中国人詐欺グループの一環のようです。

橙色の袈裟のような服を着て、頭を丸めています。数十人が散らばって街のアチコチを歩いていて、通りすがりの人に近づいてきます。

何かお守りのようなものを見せてお金を貰うようです。私たちがセントラルパークを散歩していると、似非坊主が寄ってきます。私は睨みつけて「FAKE(インチキ)」と呟きます。すると、似非坊主はサッサと立ち去っていきます。本物のお坊さんが自分から人に近づくことはないし、ましてや何かを見せて積極的にお金をもらうなどと言うことはないと知らない人が騙されるようです。

りんごが不味い

NY市のリンゴが不味いんです。フジりんごさえ不味くなってきました。

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もう20~30年ぐらい前になると思いますが、帰国して日本で「つがる」を食べた時の驚きを覚えています。美味しかったぁ。

そして数年後、NY市の店頭に「ふじ」が出てきて、最初は美味しかったです。しかし、だんだんこちらの土の味になり、甘味も香りもなくなってきています。最近はふじを買っても不味いので生で食べられず、リンゴジャムを作ろうとして失敗しました。擂(す)ってから煮込んだのですが、繊維っぽくてリンゴソースになってしまいました。丸ごと焼いてから潰すとジャムになるんですね。

その昔、米国が日本の政府に無理矢理ワシントン州のリンゴを売り込んだことがありました。ただ輸出するだけで、味や香りなど全く研究も努力もしない奴らで、舌の肥えた日本の消費者に売れるわけがない。売れないと分かると「日本の政府は申請書類を複雑にして輸入を拒んでいる」などという不埒な文句を言い出す米国側。消費者を馬鹿にする「売らんかな主義」は米国内でしか通じない。あの時、確かトランプ氏も米国政府連中と一緒にやってきた事業主グループの一人であったと記憶します。同氏が日本の製造側の良心と消費者側の知識の深さを体感して米国市場を改革してくれたらいいと願っています。

NY市で売られている野菜や果物の情けなさ...。消費者は新鮮なモノ旨いモノを知らないのです。果物など、どうやって見分ければいいのかも分かっていない。まぁ、見分けても、やはり不味いものが多いのですけどね。不味い上に値段が高い。ひどい市場です。