ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

映画

NY市の映画館その後

5年前に『NY市の映画館のイスの汚さ』について書いた事があります。その時は、あることないこと少し大げさに(ユーモアのつもりで)表現したイラストを入れて座席の汚さを伝えました。参考までにこれが5年前に書いた欄のリンクです。 http://nykanjin.hatenabl…

Itzahk と The Death of Stalin 観ました

Itzhak Itzhak Perlmanの日常を追ったドキュメンタリー作品。 奥様との馴れ初め、受賞式、公演、生徒とのレッスンの様子などなど紹介しています。彼のファンであれば興味ある作品だと思います。 あまりクラシックを聴くことのない私ですが Itzhak Perlman (P…

Game Night 観ました

Game Night 最近稀な脚本の面白さがあり、コメディとして最初から最後まで充分楽しめる作品でした。セリフの貧弱な Oh Lucy を観た後だったので、よけいに脚本の力の差を感じました。 ありそうな話で進んで行きますが、二転三転四転とヒネリがあり、最後の最…

Oh Lucy ! 観ました

Oh Lucy ! 相棒が興味を持ったので観てみました。この作品の中の女性は、数年前に観たKUMIKOという映画の女性を思い出させました。ご参考までにKumikoについての私の感想はここ:http://nykanjin.hatenablog.com/entry/20150330/p1 この二つの作品の中の女性…

映画は見たけれど

今までは、下らないことでも何でも書きたい気持が抑えられず、ここによく書き込んでいたものです。映画の感想もやたらと書いていました。しかし、最近、書きたいと思う気持が少なくなって、ブログの更新回数も減ってきているようで申し訳ないです。 きのう映…

Loveless 観ました

Loveless ロシア映画。モスクワに住む離婚間近なカップルの息子が行方不明になる話。 この作品、私の忘れていた幼いころの切ない記憶を思い起こさせたため、感想はかなり個人的で感情的で偏ったものになってしまいました。 出だしから私はこのカップルに腹が…

The 15:17 to Paris 観ました

The 15:17 to Paris 2015年パリ行列車内で実際に起こったテロ事件で、傷つきながらもテロリストを抑えつけた勇敢な米国人男性3人の話。 犯人はかなりの数の弾丸を用意しており、もし阻止されなければ多くの死傷者を出す大惨事に発展していたことは明確です。…

12 Strong 観ました

12 Strong 最初、予告編を見た時は「なんじゃ、馬になんか乗って古臭い作り話でも始めるのか」と軽視していたのですが、事実を基にした作品で、アフガニスタンにおけるたった12人の特殊部隊の活躍と聞いて観ることにしました。 今の世の中、政治の世界では欲…

The Insult 観ました

The Insult ベイルートに住む二人の男性の無意味にも見える対立から、住民たちに根付く他教徒への怒りが法廷まで持ち込まれます。そこでなぜこの男性たちが怒りのために理性を失っているかを弁護士たちが弁証していきます。 その昔、イスラム教徒もキリスト…

Hostiles 観ました

Hostiles 精神的な苦痛と葛藤しながら、意志と相反する使命を全うしようとする北軍兵士を描きます。 私の場合、兵士であることの苦悩は、司馬遼太郎の描く武士を読んでいたその昔に知りました。この作品でも、意志と無関係にインディアンと戦い殺し合わねば…

All the Money in the World 観ました

All the Money in the World 1970年代に実際に起きた事件を基にした作品。イタリアで誘拐されたGetty石油会社の創立者の孫とその身代金を巡っての交渉経過を描きます。 Getty創立者は、当時世界一金持と言っても過言でないほどの富を築いたにも拘らず、ドケ…

Phantom Thread 観ました

NY、この週末も零下二けたの寒さ。若い頃は風邪などひかなかった相棒が週末風邪気味で元気がなくてチョット心配。私としてはもう一日休んで欲しかったですが、相棒は今朝出勤していきました。 Phantom Thread 引退宣言したダニエル・デイ・ルイスの最後の作…

Foxtrot 観ました

今朝、ポートオーソリティで爆発があったというニュースが流れましたが、犯人は捕らえられ、爆発も大きくなく済みました。NY市は物騒な所で、数年前にはチェルシーの2か所で爆発があり、その犯人は捕まってません。今回も個人の犯行と片付けられてしまうかも…

11月末に2本観ました

Darkest Hour この作品はチャーチルの苦悩に焦点を当てています。このところ第二次大戦の同時期を背景にした作品「Dunkirk」や「The King’s Choice」それにこの作品と三作が続けて公開されました。Dunkirkは窮地に陥った英軍兵士たちに、The King’sはノルウ…

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri 観ました

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri ブラックコメディ。長たらしい題名も、あまりにもそのままで、空っと呆けたユーモアの1つ。脚本と俳優たちの演技が相乗効果を出していて最後まで飽きません。 ハリウッド作品によくある観客を見縊(みくび)った姿…

8月末に見た映画

かなり前、8月末頃に観た映画で大した印象も残っていないため、ここに載せる気がしなくていましたが、他になにもないので載せておきます。 The Killing of a Sacred Deer この脚本兼監督はギリシャ人。そのためか神話をべースにしているようです。この監督の…

Loving Vincent 観ました

Loving Vincent ゴッホの個性的な筆のタッチをそのまま表現、彼の色々な絵が各シーンに現れるので、ゴッホファンにとっては美味しい作品になっています。 最初に人間を使って撮った作品に後からその一コマ一コマを絵の具で塗ったように仕上げる、という試み…

Lucky (2017) 観ました

Lucky (2017) 今年9月に91歳で亡くなったハリーⅮスタントンの最後の作品。 トボケたドラマ。 顔は髑髏(どくろ)に近く、身体も骸骨に皮膚を被せただけの骨川筋衛門の老体ではありますが、長いセリフを覚え、力強く歩くスタントンの姿は90歳を過ぎているとは思…

The King’s Choice 観ました

The King’s Choice 第二次大戦中、ナチスから服従を迫られたノルウェイの王様が、戦力もなく、崩壊しかかった政府を抱えた国内でどのような立場をとったかが描かれています。 国家危機にも拘らず、卑怯にも政府解散しようとした高官たちの辞任を却下し、かろ…

Rebel in the Rye 観ました

先ずは私の悪い癖である余談の前書きから。 私が十代後半の頃だったと思います。J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて ("The Catcher in the Rye")』と言う本が新聞などで褒めたてられ、話題になったことがありました。馬鹿な私は噂の本を読んでみたく…

Maudie 観ました

Maudie 実在したNova Scotiaのアーティスト Maud Lewisさんの半生を描きます。カラフルでシンプル、絵本の挿絵のような絵にMaudさんの純真さが表れています。 1930年代半ばの夫との出会いから結婚、そして1970年の彼女の死まで、主演女優Sally Hawkinsが先天…

Dunkirk 観ました

最近は映画を観ても感想を書く気が起こらないことが多くなりました。更に老化でエネルギーがなくなり、ここへの書き込みもだんだん少なくなってきています。 いままでは観た作品全部ガムシャラに書いていましたが、これからは何か感じた時だけ書くようにしま…

4月下旬に観た映画

Their Finest 戦中、英国で愛国心を煽るプロパガンダ映画の制作に携わった女性を描きます。2時間弱の長い作品。 最初から「戦場では兵士が生死を懸けて戦っているのに、のんきに映画を作るなんて」という批判的な気持を拭うことができませんでした。セリフも…

4月中旬に観た映画

Tommy’s Honour スコットランドのプロゴルファーの先駆けとなったTommy Morrisの後半生。監督、編集などにワンテンポずれているような感覚があり、また私自身がゴルフというスポーツの背景にあまり良い印象を持っていないこともあって、特に感動する話ではあ…

4月初めに観た映画

最近は良いと思う新作映画がありません。歳のせいかも知れませんが、名前も知らない若い俳優たちの芝居も隣近所の素人がやってるような雰囲気にみえてなりません。 最近のマンハッタンの映画館は金曜日の夜もガラガラです。皆、オンデマンドでリクエストした…

The Sense of an Ending 観ました

先週の金曜日に観ました。英国作品。過去を引っ張る初老の男が、ふとしたことから過去の事実の真相を確かめようと必死になる様子を描きます。そして過去に引っ張られて現実を見失っていた自分を認識し、失った家庭の大事さに気が付きます。 主演のJim Broadb…

A United Kingdom 観ました

A United Kingdom 私がフィクションより実際にあった話を基にした作品を好むのは、信じられないほどの苦境を乗り越える主人公に畏敬の念が湧き、考えさせられることが多いからです。この作品も然り。 この作品は1940年代に実在したボツワナの若きキング(後に…

1月に観た映画

1月に映画を数本観ました。感想らしきものを書く気がしなかったのですが、一応、書き留めて置くことにします。Founder 1950年代、McDonald兄弟が始めたスピードサービスが自慢のハンバーガー店に目を付け、兄弟を説き伏せてフランチャイズを成功させ、後に …

週末に2本観ました。

Paterson ニュージャージーにあるパタソンの町に住む、町と同名の若い男パタソンの1週間の暮らしぶりを描きます。芸術家気取りの女性と住んでいる詩の好きな男。職業はバスの運転手。特に変哲のない毎日の暮らしの中、仕事の合間に詩を書き綴ります。William…

Fences観ました

Fences 舞台作品の映画化。そのためセリフが長く続きます。私は舞台作品の映画化が好きではありません。舞台作品は舞台で観てよいのであって映画には向かないと思うのです。 Denzel Washington監督兼主演。デンゼルの顔のクローズアップが多いです。自分で監…