ホテルの庭を散歩するのも旅の過ごし方の一つ。
広々とした庭にはサツキが建物を飾るように咲き、せせらぎの岸辺には紫やピンクの野の花が咲いていて、心長閑にさせる景色が広がっていました。
スモークツリー
さて長く生きているとそれだけ「偶然」が多くなります。相棒と私は最近やたらと偶然が重なって「偶然？必然？」と笑いあう毎日です。昔はせせら笑っていた「赤い糸」というものを笑えなくなってきている私です。
せせらぎもあるホテルの庭を散歩していたら、ボワ〜ッとした白い花の小木が目に留まりました。見た目はそれほど綺麗とは言えませんが遠めにみると風情がないとも言えません。近づくとフワッといい匂いがして嬉しくなる花です。写真に撮ってあとで花の名前を調べるつもりでいました。
ホテルの部屋に戻ってEメールをみたら義妹から連絡ついでに写真が送られてきていました。すると、なんと「スモークツリーだよ〜」と言って、さっき庭で見た花と同じものを送ってきているので「ハワァーッ」と息を呑んでビックリしてしまいました。私がみたのは白色でしたが、義妹が送ってきたのは[右写真]ピンク色に霞んだ色をしていました。「季節がら、同じ花が咲くのだから同じモノをみてもそれほど驚くにあたらない」と言えばそれまでですが、一万マイル以上も離れた土地で同じ頃に同じモノを見ているというのは、やはり何かの縁なのではないかと感じてしまう一瞬でした。
