ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

ドイツ北部の旅(2)相棒の友人

今回の旅程は、ハンブルグ 2泊、ルーベック1泊、シュバーリン1泊、ベルリン5泊。旅の目的はベルリンに住む相棒の親友に会うことで、他の訪問地は寄り道のようなものです。

相棒とその親友は大学時代の友。毎日話は尽きず、相棒は「まるで学生に戻ったようだ」と言っていました。6か国語を話すその友人は、7番目の言語としてトルコ語を学ぶつもりだと言ったので、私は舌を巻きました。友人の奥様は中国人で既に3か国語を話し、今度はポーランドで博士号を取得するらしいので、ポーランド語も学習するでしょうから4か国語を話すことになります。友人は美術評論家で奥様は芸術家。こういう人たちの頭の中はどんなに興味深いものだろうと思います。

その国の言葉を話せれば、歴史や文化を直に感じることが出来、その国のユーモアの違いを知ることができます。すると人間というものについての知識がさらに広がり、モノの考え方に深みを与えてくれます。

相棒はヘブライ語フランス語スペイン語はある程度知識を持っており、歴史に詳しいので、こういう人たちと対等に話ができます。私は殆ど聞いているだけ(笑)。

友人はベルリンのいたるところをガイドしてくれました。ソ連時代の彫刻庭園(Grosser Tiergartenの一部)では、講師でもある友人によるプライベートな学術講義を受けました。そしてベルリンのミッドタウンやダウンタウンのストリートだけでなく、郊外にあるシックなポツダムの町なども散策、私たちの滞在中、毎日時間をとって案内してくれました。

多忙な方で、私たちが帰国する日にはご夫妻でポーランドへ発つことになっていたことを知り、もしかしたら出発日を相棒のために延長してくれていたのかも知れないという考えがふと浮かびました。貴重な時間を5日も割いてくれて、その上「1カ月ほどいて欲しかった」などと相棒に言っていました。私にはこういう心からの友が一人もいません。自分勝手な私を大切に思う友など出来るわけがありません。相棒には3~4人ほど心から相棒を大切に思っている友人がいます。相棒の誠実さの表れでしょう。