ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

セントラルパーク散歩 (閉鎖8週間目)

私たち夫婦は週末に数時間の散歩をします。それをしないと成人病が悪化すること必須。そのため閉鎖中でも「必要な散歩」を続けています。

相棒は自宅勤務で座っているだけなのでヒザ下から足の甲まで風船のように浮腫み、とても心配です。散歩をした後、少しだけ浮腫みが軽減していますが完全に元に戻りません。私が気が付いた時にアキレス腱の辺りをマッサージして重症化しないようにしています。

このブログでも紹介しましたが、先々週末は天気が良く気温も上がり、いろいろな公園や休憩の場はかなりの人出となりました。ところが、閉鎖閉鎖と宣う市長勧告よりも自己判断に任せる市民に共産党権力誇示独裁者のNY市長が怒り、ハドソンリバーの一部を封鎖したというニュースがありました。ウイルス対策には日光浴と風通しが必要だと言われているのに、この市長、市民の常識的判断を見下してます。市長自身は妻と一緒に隣の区のパークでランニングしてるところを見られているのですが、自分たちは「別格」という共産党員にありがちな驕り丸出しです。

無差別閉鎖前と後の罹患数の減少率は緩やかで効果があったとは思えず、消毒とマスクと人との距離を開けるということだけでも同様の減少となったのではと思うほどです。

さて、この週末も相棒と一緒にセントラルパークを散歩しました。

土曜日は少し寒く、霙(みぞれ)も降ったりしましたのでパークには人がほとんどいませんでした。ここ数カ月人が少なくなったせいか鳥がすぐ近くの木に止まって私たちが近づいても逃げなかったり、スズメなどは歩いてる前まで飛んできてこちらにチョコチョコ歩いてきて何か言いたげにしたりします。エサをくれる人が少なくなって困っているのかな?

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五番街近くの池の畔を歩いていると灰色の綺麗な鳥が近くのベンチに止まっていて鳴いているのが見えました。

パートナーを探して呼んでいるかのようでしたので、私も近くをキョロキョロして探しました。すると薮の中にちょっと大きめの同類の鳥がいたので「ホラ、そこにいるよ」っと指さすと、その鳥もそちらを見ました。

私がベンチに座ると藪の中の鳥がバッと飛んできてその鳥の隣に止まりました。私が「よかったねぇ」と言うと2羽は一緒に飛び上がりました。あ、行っちゃうのかな、と思ったのですが、少しの間、すぐ近くを飛んだり止まったりしてくれて座ってる私に付き合ってくれました。上の写真は相棒が撮ってくれました。あとで調べたら、この灰色の鳥は Gray Catbird (ネコマネドリ)だと分かりました。

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五番街の出入口近くまで行くと、あまりにもねじり曲がって網の目のようになった木の幹が目に留まりました。相棒が興味を持ち、写真に撮りました。

自然とは思えず、多分、人工的にこうなるよう手をかけたのでしょうねぇ。

ボサボサの白髪交じりの洗い髪で肥満したババァを見てギョッとしてこんなにこんがらがったのではありません。

 

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翌日の日曜日もセントラルパークに行きました。この日は晴れて気温も上がり、人出が多かったです。

あちこちに白いツツジや白いサツキが豪華に開花しているのが目につきました。ほかにも白い花の低木や白いチューリップなど、やたら白い花が目立ちました。コロナ騒ぎを注視して白い花を植えて何かを訴えているのでしょうか。

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しばらくして貯水池のベンチに座って一息していたら、悲しそうな声を出して飼い主を前に引っ張るように歩いてくる犬がいました。キュインキュインと鼻にかかった声で、よく見ると悲しいのではなく嬉しさで興奮しているのでした。犬の眼差しの先には緑の芝生の丘で自由に走り回るたくさんの犬たちがいました。もう仲間に入りたくて堪らない様子です。私たちが「あ~、わかるなぁ」みたいな声をだしたら、飼い主が急いでハーネスを外し始め、犬は待ちきれないようにはじけて丘の方へ一直線に飛んで行きました。きっと狭い部屋にじっとしていたのでしょう。もう痛いほど犬の気持が分かってジンときました。犬はSegugio Italianoという種類だと思います。写真は借り物ですが、こんな感じに細くゴツゴツしていましたが、もっとオレンジに近い毛色できれいな犬でした。