ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

セントラルパーク6月のベセスダ広場

昨日の日曜日もまた晴天でした。前日に「夏に至った」ので夕方でも昼の明るさです。小鳥のエサとして数週間前に焼いて失敗したパンの欠片を携えてセントラルパークを散歩しました。この日もいつものジャズバンドのトランペッターがイイ音で演奏していました。その近くに2本のリンデンの大木がリッチな葉を繁らせており、時折、甘い香を放っていました。繁った葉の中に入ると更に甘い香が辺りを漂っていました。しばらく近くのベンチに座って、ペットの音とリンデンの香りを楽しんでいました。

するとハトが目の前にやってきて「エサもってるでしょ」ってな目付をするので、パンをちぎって投げてあげました。それを見ていた他の3~4羽のハトが加わって、物凄い勢いでパンくずを飲み込むので腹が膨れないかと心配になりました。

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ジャズの演奏が終わった様子なので、もっとエサの欲しそうな顔しているハトたちをあとにして、モデルボートの池まで行くことにしました。

途中、ベセスダの噴水の広場を通り、水面に映る銅像と緑のハスの葉をしばし眺めました。

静かな水面ですがよく見ると細波があります。水面に映った若葉の揺れる緑が後期印象派の筆さばきのような趣を出していました。

私はこの水面の複雑な形と色の変化が描けないのでモネやピサロに平伏(ひれふ)してしまうのです。

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このあとモデルヨットの池まで行きベンチに二人で座ってしばらく休んでいました。この日、池にはモデルヨットは1隻も浮いていませんでした。その代わり、たくさんの可愛いアヒルの赤ちゃんが母鴨と一緒に休んでいました。私の足元にスズメとハトが「その持ってるパンちょうだい」と寄ってきたので、残ったパンくずを上げました。一羽のスズメは私の座っているベンチまで上がってきて待機。そのスズメの顔を見ると心なしか精悍にみえました。