ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

日々感謝

あと4年で喜寿を祝う歳になる私。20歳のころは30歳ぐらいまで生きればいい、40歳のころは50歳の自分に自信がないのでその前に消えたい、などといい加減な心構えでいた私がこんなに長く生きるとは、そして隠居生活をエンジョイするとは思ってもいませんでした。ソウルメイトの相棒のお陰です。

最近は目覚めるのは6時とか7時頃ですが、トイレに立ってからまた寝直し、10時11時頃に起き出しても誰にも文句を言われず、無理をせず、やれることだけするストレスフリーな日々を過ごしています。たまに器具が壊れたりしてストレスになることもありますが、完全にストレスフリーになるのは反って体によくないでしょう。

昼近くの朝食をゆっくりとります。窓の外のピクニックテーブルでナッツを食べる可愛いチップモンクを眺めながら相棒と食事をし、庭に咲く花、子育てに忙しいフィービー、昔の旅の思い出などを二人で話して楽しんでいます。

昨年、朝食時に迷走神経発作が頻発していた相棒は、その後、朝食前に首の辺りのマッサージをして迷走神経を刺激し、コップ一杯の水を飲むようにしてから発作は殆ど起こらなくなりました。それで毎朝の食事を何事もなく過ごせることに二人で感謝するようになりました。迷走神経発作による失神の症状は傍目からみると重篤にみえるのですが命に別状ないもので、発作が過ぎれば心配することもないようです。ただ発作の起因が分からないことがいまだに気になってはいます。

それよりも気を付けなければならないのは普段症状が見えない全身を網羅している小さな小さな血管です。相棒の血管には既に4つのステントが挿入されています。定期的に心臓医に診てもらっているので日常は心配せずに暮らしてはいますが、ふと、毎日こうして平常でいられることはラッキーなのだという思いが湧いてくるのです。長生きすることは望んでいませんが、生きている間は発作や後遺症など起こらない生活をしたいと願っています。

いつ何が起こるか分からないのが人間です。分からないことを心配するより平穏でいられることに感謝して日々過ごすことにしています。