ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

2018年年末スペイン ガリシア地方の旅 ― 災難⑦

⑦ 待っていた便に荷物が載ってなかった

1時になってクレームの窓口に行くと、まさかの「1時でなく5時着の便で届く」でした。「1時に着くというから空港内で待っていたのに、5時なら5時となぜ言ってくれなかったんだ」と詰め寄りましたが、係はシフトが変わって別の人になっていて、その人たちは「なぜそう言ったのか分かりません。コンピューターには5時着の便となってます」と言うばかりです。時間がないので言われるままに荷物をチェックインしてしまった愚かさを悔いましたが、後の祭り。これからはどんなに頼まれても安易に荷物のチェックインを容認しないようにしようと思います。

4時間余りを空港で無駄にした私たちは、仕方なく空港から車で1時間ほどの Ourense のホテルへ向かいました。

2018年年末スペイン ガリシア地方の旅―災難⑥

⑥ 乗った便に荷物が載ってなかった

さて、サンチャゴの空港に着いて やれやれと思ったのも束の間、今度はチェックインした荷物の相棒のバッグが出てこないのです。グルグル回っていたコンベアーベルトが止まり、荷物はこれで全部出きったというのに、相棒の荷物が見つからないのです。なんだろう、も~情けなくて泣きたくなってきました。あのチケット係のオバサン、パスポートを失くしかけた上に荷物まで失くさせる貧乏神みたいなヤツだと恨めしくなりました。

荷物クレームの窓口に行くと、何と10人以上の人が長い列を作っていました。後で知ったのですが、イベリア空港が荷物を乗せなかったり失くしたりするのは日常茶飯事のことらしいです。驚くやら呆れるやら悲しいやら恐ろしいやら。

やっと私たちの順番が来て相棒のバッグが見つからないことを告げると、係の人は「ああ、その荷物なら積み込み途中でベルトから落ちたので、次の便で届きます。午後1時到着の便です。着いたらホテルに届けます」と言うのです。相棒は「それなら1時までこの空港で待ちます」と係の人に告げました。そして9時過ぎから1時まで待っていました。待っている間にレンタカーのカウンターに行き、予約した車についてはどうにもならないので、新たに車を借りました。

2018年年末スペイン ガリシア地方の旅―災難⑤

⑤ セキュリティに引っかかる

次にセキュリティで止められました。今まで旅してどこのセキュリティでも問題なかった私が、よりにもよって、ここのスキャナーに引っかかりました。ピーピー鳴るのです。「なんかメタル持ってる?」と訊かれても何にも考えられなくて、しばらくしてやっと自分が腰関節置換手術で腰関節にメタル入っていること思い出しました。普通ならセキュリティでこんなことがあってもイライラする私ではないのだけれど、なんで次々と嫌なことが重なるんだろぉ、と情けなくなってきました。

やっとゲートのあるターミナルまで急ぎ足で行き、7時のボーディングはすでに始まっていたけれどギリギリ間に合いました。

2018年年末スペイン ガリシア地方の旅―災難④

④ イベリア航空のチケット係にパスポートをなくされそうになる

そしてその日ルフトハンザ便でマドリッドに飛び1泊。翌朝5時起き、シャトルで空港へ。途中大型観光バスに狭い道を塞がれ、空港にはギリギリの6時半に到着。イベリア便サンチャゴ行きのボーディングは7時。
それなのに、またチェックインデスクの順番待ちで時間をとられました。さらにイベリア航空のチケット係のおばさんがボケで、その場でパスポートを渡したのにいろいろやってる間に「パスポートは?」と訊いてくるのです。私たちが「さっき渡したじゃないですか!」と言うのに「ないわよ、そっちに返したでしょ」と言い出すのです。

もぉ~、時間がないのに、いやんなっちゃうなぁと思って「絶対に渡した。返してもらってない」と強く言うと、そのおばさん、自分の周りをさがして床に落ちてるパスポートを見つけて「これなんだ?」と言うのです。呆れかえってひっくり返りたい。昨日便に乗り遅れたことやキャンセルがうまくいっていないことなどで、いつもよりイライラしてしまった私は「もう、あなた、私に心臓発作を起こさせるつもりぃ~!」と大声で言ってしまいました。
そして、そのおばさん、私たちが機内持ち込みのつもりでいた荷物を、便が混んでいるので、と半ば強制的にチェックインを勧めるのです。私たちはもう言い争ってる時間もないので荷物をチェックインしてしまいました。これがあとで大変な間違いであったと知らされるのです。

2018年年末スペイン ガリシア地方の旅―災難③

③ キャンセルや変更の連絡がつかない

相棒が即マドリッド空港近くのホテルを予約してから、その日泊まるはずだったサンチャゴから少し離れた海岸沿いの小さな町のホテルに電話を入れてキャンセルをしようとしました。すると「このホテルに直接でなくBook.comを通して予約されているのでキャンセルもBook.comを通してください。このホテルでキャンセルはできません」と言われました。

「きょう泊まれなくなった」と当のホテルに連絡を入れているのに妙な言い方だなと思ったけれど、ま、予約の変更やらキャンセルは契約したエージェントとしなければならないらしい。

それでBook.comに連絡しましたがなかなか通じません。いろいろ調べて数か所の電話番号やEメールを試しましたがどれも返答がありませんでした。


それからレンタカーに連絡して今日からの予約を明日からに変更するためサンチャゴの空港にあるレンタカーオフィスに電話したら「Rentalcar.comを通しての予約だからこのオフィスでは変更はできない。新たな予約をここでするなら出来る」と言われました。またかい、と思いながら、Rentalcar.comの顧客サービスその他連絡番号数か所に電話しましたが、どれもまったく通じませんでした。

2018年年末スペイン ガリシア地方の旅―災難②

② 予定にないマドリッド1泊を余儀なくされる

仕方なく、次の Santiago de Compostela 行きの便を探すため、そのフロアにあるルフトハンザの顧客サービスセンターに行きました。すると顧客係のオバサンが人のことだと思ってアッケラカンとした態度でこんなことを言うのです。 


オバハン:あ~ら、サンチャゴデコンポステーラ (以後サンチャゴと略します) なんてエキゾチックな所に行く便なんてもうないわよ。明日マドリッド経由でしかないわ


オバハン:あなたたち、ユナイテッドなんて信用してたのぉ、ハハハハァー。何でルフトハンザ便にのらなかったのよ 


オバハン:明日なら午後マドリッドまで行って乗換えて夜サンチャゴ着の便があるわよ。きょうはミュンヘンに1泊することね。それなら宿泊料金はユナイテッド持ちよ


私たちが「今日中に着かないと予定が狂って色々キャンセルや変更をしなくちゃならない、うんぬん」と言うと


オバハン:今日中に着く便なんかないわよ。もう1つのアイデアはね、きょうの午後3時の便でマドリッドへ行き、そこで1泊、マドリッドの宿泊料金は自腹よ、それで翌朝7:25発でサンチャゴに8:30着というのならあるわ


っということで、その日の午後のマドリッド行き、翌朝サンチャゴへ出発する便を予約してもらいました。

2018年年末スペイン ガリシア地方の旅 ― 災難①

今回の旅は、前のコラムで伝えたようにMurphy’s Law とはこのことか!と思うほど初日から支障が続きました。


① 乗り継ぎ便に乗り遅れる
先ず、ことの始まりは行きに乗ったユナイテッド便の機体の部品に問題があり、出発が1時間遅れたこと。そのため乗り継ぎ先のミュンヘン到着が1時間遅れ、Santiago de Compostela 行きのルフトハンザ便に乗り遅れてしまいました。
乗り継ぎまでの時間がたった1時間とカツカツだったため、便の遅れに加え、ゲイトまでのターミナルからターミナルへの移動にも時間を食い、また乗り継ぎとは言えドイツからスペインへ移動するため移民局を通らねばならず、それにも大きく時間を費やしたため、とても間に合わなかったのです。


ここで学んだことは「国際線の乗り継ぎ時間は1時間では無理、2時間は必要」ということ。今までの旅では1時間弱でもギリギリで間に合っていたため、なんとかなると思っていたのが迂闊でした。飛行機の遅れを考慮に入れることは勿論、更にEUと言えども国から国へ乗り継ぐ時は時間に余裕を持たせねばなりませんでした。