ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

Talking Corpse

夕べ、相棒が大統領のスピーチを聞こうとTVをつけたら、もう終わっていました。その後にスピーチに対する批判をする民主党シューマー上院議員とペロシ下院議員が画面に出ていました。この二人、嘘で固めて人間の形になっているじゃないかと思うくらい偽善感が噴き出ていて、咳き込みたくなります。

今朝、ラジオを聴いていたら「 Talking Corpse (しゃべる屍) みたいなやつらだ」と誰かが言っていたので、ふと、昔のTV番組の Crypt Keeperが頭に浮かんで、まったくその通りだと納得して、おっかしくて吹き出してしまいました。

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よくみると、Crypt Keeper の方が愛嬌があって可愛い。

 

ガリシアの旅のあと ー 雑感その他

● 旅の後始末

繰り返すようですが、今回の旅ほどマーフィズローを嫌ッというほど味わったことはありません。いままで国内外を旅してきましたが、これほどまでに次から次へと予定外の支障に見舞われたのは初めてです。さらに、キャンセルや変更がその場でできなかったことで、キャンセル料やペナルティなど、特にレンタカーは予約時に10日分全額前払いしており、丸損になる恐れもあるので、旅が終わってもまだ気が許せません。

私たちの旅行は何か月も前から計画し、各地の様子、地形、見どころなどを調べ、日程に沿って予約を入れ、万全の準備をします。いままで大きな支障もなくスムーズに旅が出来ていたため、ほんの少し油断したのが祟りました。乗り継ぎ時間を充分に取ることを今回の苦い経験から学びました。

 

 ● トイレの清潔度アンケートマシン

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さて、旅の中でちょっと面白いと思ったのがコレ。

スペインやドイツの空港のトイレの出入口に置いてありました。多分EUの国の空港のトイレはどこでも設置してあるものだと思います。

トイレから出てくると「トイレは清潔でしたか?」という質問が目に飛び込んできます。4段階のボタンを押すようになっていてカラフルで可愛らしい。

最初、これはいいかもと思ったのですが、世の中は良心的な人ばかりではないので、ふざけた人が清潔なのに悪いボタンを押すかも知れないと考え直しました。その内、姿を消す機器だと思います。


● 欧州の(電源)プラグ

f:id:nykanjin:20190109095039j:plainEUの国のプラグは同型なのですが、スイスはEUメンバーでないため少し違っていました。三つ穴形で菱形。私たちの持っているEUプラグは二つ穴で長方形。

ホテルのスタッフには「EUのプラグなら使えるはずですよ」と言われたのですが、確かに穴の形は同型の丸型なので三つ穴に二つ穴を差し込むことはできそうなのですが、プラスチックの部分がホンのちょっと角につかえて奥にピタリと入らないのです。ホテルにはUS vs Swissのプラグはなく EU vs Swissならありましたので、それを借りて、USプラグにEUプラグを差し込み、それをSwissプラグに差し込んで使いました。

 

● スペインとの相性

今までの欧州の旅では、私にとってポルトガルが文化も建物も人も料理も最高に良かったです。できれば住みたいくらいでした。フランスの片田舎も優しくて良かったです。それに比べてスペインのガリシアはイマイチでした。そう言えば、以前旅したマドリッドやアンダルシア地方もイマイチだったような。ま、人それぞれ相性があって、私はスペインとの相性が良くないのかも知れません。

 

● Ourense 現象

Ourense の水か空気か食べ物かは分からないのですが、どうも私にあわなかったようで、そこにいる間に、右頬に吹き出物が1つ出来、2つ出来、3つ出来と、ブツブツ出てきたのです。今まで旅先で吹き出物などでた記憶がないので、これは確かに Ourense の何かが私に合わないのだと感じました。たまたま持ってきていたビタミンCを二日ほど続けて飲んだら、幸い悪化せず治ってきました。

 

● やはり美味しいガリシア料理

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とは言え、ガリシア料理はどこでも美味しかったです。ガリシア風タコ料理は毎日のように食べました。柔らかくシンプルで香辛料とオリーブ油が嬉しい。去年からアルコールを飲むと酷い偏頭痛が始まる私はワインは飲めません。相棒のワインをちょっと味見する程度にしています。好きなスパニッシュワインが飲めないのは残念無念でございました。

その代わり、美味しいカフェコンレチェとコルタードを毎日楽しみました。ミルクたっぷりのカフェコンレチェは朝食と午後のお茶の時、ミルク少なめのコルタードは夕食後。同じコーヒーでミルクの量が違うだけ。簡単に図にするとこんな感じ。

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2018年年末スペイン ガリシア地方の旅― Santiago de Compostela

Santiago de Compostela 

次にガリシア最後の目的地 Santiago de Compostela へ向かいました。ここで泊まったホテルも修道院を改造したものでしたが、外見はあまりパッとしません。しかし建物の中はやはり重厚で荘厳でした。町の外れにあり、静かで落ち着いたホテルです。写真は教会とその横に連なるホテルです。教会がメインに写ってます。

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正月、巡礼の聖地である Cathedral の広場は、汗まみれで汚れた大きな荷物を背負った多くの巡礼者で賑わっていました。日本人らしき巡礼者のカップルも2組ほど見かけました。Cathedral は確かに見ごたえのある建物です。↓

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町には石造りで凝った彫刻を施した教会がアチコチにあり、町のスカイラインは大変印象深いものがあります。これは夜の光景ですが、何となく雰囲気がいい写真が撮れました。↓

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 旅行者が集まるあたりに、汽車のエンジンのような形をしたものの前に人が立っていました。最初何を売っているのか分かりませんでしたが、やがて焼き栗を売っているのだと分りました。↓

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町の中ほどにある小高い丘の上に公園があり、この町が見渡せるようになっていました。そこから撮った景色です。↓

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帰りチューリッヒで乗り継ぎのため一泊

帰りの便はチューリッヒでの乗り継ぎ時間が16時間で翌朝となるためスイスで一泊しました。チューリッヒ空港での乗り継ぎ時間は一般に11~18時間と大変長いことが多いので、この空港には寝るだけの簡易ホテルが用意されていたり、空港から地下道を通って歩いて5分のところにもホテルがあったりします。私たちはその歩いて5分のホテルに宿を取り、そこから列車に乗って街に出て、川沿いにあるレストランで夕食をとりました。

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チューリッヒでは仏語、独語、伊語、そして英語が話されており、レストランのウェイトレスやウェイターも4か国語を話しますので、助かりました。食事のあと外にでると降っていた雪は止んでいましたが、外にあるテーブルに少し積もっていました。

 

帰りの便は大方問題なく済みましたが、NYのJFK入国管理局はとても混んでいて通過するのに2時間近くかかったのがネックでした。

 

 

 

2018年年末スペイン ガリシア地方の旅― Canyon de Sil

Canyon de Sil

Ourense を後にして、高台から谷間を見下ろす山奥の修道院ホテルのある Canyon de Sil へ向かいました。石造りの荘厳な修道院をホテルに改造した、一部は昔のままの姿で、まるでお城か博物館のようなところが私たちの宿です。

その日は晴れていて、ホテルの部屋の窓から谷間の景色がよく見えました。

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しかし、あとの2日は濃霧で、谷間の景色を写真に撮ろうとしていた予定が狂いました。それでも濃霧をめげず、傾斜角度が45度はあるかと思われる石畳を上り、その先にある栗の木や樫の木の林の中を散策しました。

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最初は困ったと思っていた霧ですが、それが反って林の中を幻想的な雰囲気にしてくれて、まるでグリム童話の中を歩いているような気分にしてくれました。湿った小道は栗や樫の枯れ葉で覆われて、美しい茶色の絨毯を敷き詰めたようにみえます。ボーっと霞む中に、途中まで幹の太い栗の木からたくさんの細い枝が生えて、木陰から小人でも出てきそう。

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f:id:nykanjin:20190107112731j:plain 林というより森のような雰囲気で、岩は緑の苔で全体が覆われています。

ところどころに廃墟となった石造りの建物があり、ますます私好みの気分にさせてくれました。

 

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 小道にはたくさんの、本当にたくさんの栗の毬(イガ)が落ちていました。どれも実は空で、林に住む小動物が食べたものと思われます。やっと1つだけ実の入ったものを見つけ、中を開けて見てみると小さな栗の実が平たく干からびて3つほど出てきました。そういえば、この地域はマロングラッセが産物だったことを思い出しました。

そのあと、ホテルの周りにある散歩道を歩いていたら、猫が私たちの来るのを待っていてくれました。そして一緒に少し歩いてくれました。とっても可愛らしくて人懐こい猫でした。名前を訊いたら「みゃ~」と答えてくれました。みゃ~ちゃんと言う名か。あ~猫飼いたい。

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霧の中の散歩はとても楽しかったです。

 

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←さて、ホテルの中はというと、私好みの重厚な石造りで、私たちの部屋のドアもドッシリした石に囲まれていて、見惚れてついシャッターを切りました(笑)。

全体に重厚で荘厳な造りで、お城のようなのですが、通路となる廊下はモダンな造りで、ガラス張りの窓から中庭が見えるようになっていました。↓

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中庭の向こうには客室のある別棟が望めます。赤い屋根が可愛い。↓

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更にホテルの中を見て廻ると、別館に続く通路がありました。↓

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石造りの院内の2階の窓は吹抜けで、フロアー全体に美術品が展示されていました。

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←いろいろな展示物がありましたが、相棒がストレートジャケットを見つけました。

この修道院で、昔、精神異常者でも保護したのでしょうか。

古い洋画などで、暴れる人にこのジャケットを着せて両手を交差させて縛っている場面を見ることがありますが、あまりいい気持のものではありませんね。

 

 

12月の終わり近くに私たちの結婚記念日があります。いつも二人だけで静かにお祝いします。今年は12周年記念(付き合って30年近くですが)。このホテルのレストランで祝いました。下の写真は、外を散歩していた時にレストランのアーチ形の窓を見つけ、とてもロマンチックな雰囲気なので撮りました。

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2018年年末 スペイン ガリシア地方の旅― Ourense の町

Ourense の町

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Ourenseの町には町角という町角に薬局がありました。緑色の十字のマークが目印です。

相棒の咳が酷くなっていたのでノド飴を買いに薬局へ行きました。ついでに私の歯茎の炎症を止める歯磨きも買い求めました。

薬局にはちゃんと物知りの薬剤師がいて対応してくれました。その薬剤師さん、英語が出来る美人で愛想もよく、私たちの求めているものをすぐ出してくれました。薬が含まれているノド飴は驚くほど効果抜群でした。歯磨きも止血できて炎症が消えたので、米国の効果のない無駄な商品とは大違いだと感心しました。米国はレフティストが薬のコントロールをしているので、店頭で売っている薬は殆ど効かず、効果のあるものは医者を通して高い値段で買うしかないのです。

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この地味な町は、新しい商店街と古い石造りの家が交じり合っていて、石畳の広場が所々にあり、そこにバル (酒、コーヒー、小皿惣菜などを出す店) がテーブルとイスを出しています。

 

 

 

 クリスマスだったので、いろいろな照明が町を飾っていて楽しかったです。

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2018年年末 スペイン ガリシア地方の旅― Ourense の温泉

今回の旅の一番の目的は Ourense の温泉でした。見た目の良い露天風呂が川沿いのアチコチに10か所以上あるのです。しかし、がっかりしました。どれもヌルイ。有料もありますが、殆どが無料で脱衣所もロッカーもなく誰でも簡単に入れる露天風呂になってます。

Ourense には4日滞在。毎日1つずつ温泉に行く予定でしたが、最初の2日は相棒の水着の入った荷物が届かず、残り2日に2か所だけ有料の温泉に行きました。

As Burgas 温泉

着いた日は町を散策。

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町中(まちなか)に As Burgas 温泉があり、見学に行くと、クリスマスをはさむ三日間は温泉が閉まっていて、湯船の湯がすっかり抜き取られているのが外から見えました。

←傍に温泉が湧き出ている場所があり、湯は温泉卵ができるほど熱かったです。

 

Outariz 温泉

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3日目、町から少し離れている Outariz 温泉に行きました。

町と温泉を往復するトレインがあるので、それに乗って行きました。トレインといっても形だけでレールはなくタイヤで走ります。ノロノロ運転のバスと同じです。→

Outariz 温泉は無料の公共プールと日本人のデザインしたという有料温泉があります。私たちは有料温泉に行ってみました。入口付近が笹藪になっていて、すぐそこにトイレがあり、入口からトイレが臭うのが嫌でした。

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温泉の受付に行く手前のバルコニーで写真を撮ったら「ダメ、温泉に人がいるでしょ」っと注意されました。

←でも注意される前に一枚撮っちゃったデ。

胡散臭い寿司を出すカウンターを過ぎて、受付で妙な書類(高血圧か?心臓の処方箋薬を飲んでるか?皮膚病を持ってるか?とか、いろいろ)にサインさせられました。「訴訟」という言葉が頭に浮かんで何となくヤな感じ。制限時間2時間で€5.8。ロッカーの鍵の質として腕時計とか携帯なんかを渡すようになっていて、タオルやフリップフロップは用意してなければ有料レンタルしてくれます。水着は要用意。

湯船はたくさんありましたがどれもヌルく、一番熱いとされるものも日本人の私にはヌル過ぎて、ちょうどバイキンが繁殖しやすいようなヌルイ温度なので、あまり楽しめませんでした。

 帰りのトレインを2時間ほど待っていたら湯冷めしてしまいました。そして、ベンチに座って待っている私たちに、旅行客らしい男性がやってきて「トレインはエンジンが壊れて運行中止だそうですよ」と教えてくれました。その人が教えてくれなければ、私たちは冷たい空気の中、いつまでも待っていたでしょうから、親切に教えてもらって有難かったです。

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仕方ないので町まで歩いて帰ることにしました。ま、散歩だと思えばいい。

川沿いにある2、3の露天の温泉を見ながらゆっくり歩いていました。

←これは Muino 温泉。ここはいい感じで湯加減をチェックしてみたかったです。

1時間以上歩いたら疲れてきて、少し休みました。

休んだ所が Chavasqueira 温泉の近くで、そこにはバス停があることを思い出しました。携帯で調べて、停留所を見つけ、そこでバスを待つことにしました。待っている間、ちょっと Chavasqueira 温泉を見学。無料の湯船は小さいプールが川沿いに3つほどあり、どれも浅い感じ。

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有料の方は塀に隠れて見えませんでした。バスが来たので€0.85を払って乗りました。ここはNYと違い、運転手さんが釣銭をくれるようになっているのが有難かったです。

Chavasqueira温泉

翌日、町からバスで5分ぐらいの Chavaqueira 温泉に行きました。前日見学した浅い無料プールの他に、やはり日本人のデザインした有料の湯殿があります。ここはこじんまりしていて湯船は3つほどですが、一番熱い湯が「あ~ぁ、いい湯だぁ」とため息が出るほど熱くて、やっと温泉気分になりました。Ourense のたくさんある温泉の内、なんとかおススメできるのがこの温泉だけ。あとは見た目はいいですが、ぬるくて温泉を楽しむ気分にはなれません。

 っと言うことで、温泉三昧をするつもりだったのが、少し残念な結果となりました。温泉がたくさんあっても人気の観光地にならないワケが分りました。

2018年年末スペイン ガリシア地方の旅 ― 災難⑧

⑧ ここぞという所で携帯の電池が切れGPSが使えない

Ourense の町へ向かう途中で携帯の電池がなくなり、充電器を使ってGPSでMAPを見ていましたが、Ourense の町に着く手前で充電器も果ててしまいました。もうMAPが使えないので町中の細かい道で迷ってしまいました。グルグル回って、やっとホテルを見つけましたが、肝心な所で電池や充電器がなくなるなんて、ホントに不運が重なるもんです。

あ、相棒の荷物はこの日でなく翌日の午後6時50分にホテルに届きました。それほど時間がかかったのは「届ける荷物が50個あったからだ」と係が言ってましたが、イベリア航空とは恐ろしい航空会社ではあります。