ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

またナイジェリアンレター(詐欺レター)

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『ナイジェリアンレター』とは、20数年前この手の詐欺レターがナイジェリアから送られてきていたために当時そう呼ばれていました。最近は同様の手口ですがナイジェリアでなく欧州各所から送られてくるので、この表現は適切でなくなっています。

その手口というのは、財産管理人になりすました詐欺グループが遺産などの大金(数億円)を送金するので入金のための新しい口座を開くように勧めてきます。その口座を開くに当たって一定の初期振込み金額(例えば100万円とか)を預けなければならないので、勧められた相手がその金額を振り込んで口座を開くと、その金額が詐欺グループに引き出されてしまうという仕組みです。私はナイジェリアン詐欺レターについて以前に何度も書き込んでいます。これは2年前に書いたコラムのリンクです。

https://nykanjin.hatenablog.com/entry/2018/08/28/081825

この書き込みの中で、その頃からナイジェリアでなくロンドンなど欧州から送付されるようになったことついて自分の推察(欧州への移民移動の増加)を書いていたのですが、たった2年で私の耄碌の度合いが酷くなり自分が考えたことさえすっかり忘れていました。

詐欺グループは電話でも詐欺を展開しています。私にも週1ぐらいの頻度で老人目当ての妙な電話がかかってきます。「医者が認可しないことがありますのでxxxx番号まで電話を下さい」とか「自動車保険期間が切れます。緊急なのでですぐ連絡してください」(私運転免許もってないのでバレバレ)とか、中国語で訳わからないメッセージを残したりとか、判断力が衰えてきている老人が慌てて電話を返してくることを期待しているようです。

つい先日、またぞろ詐欺レターがロンドンから私宛に届きました。「同じ姓の男性とその家族が全員死亡、億単位の遺産があり、その受取人を探していて私に辿り着いた」ということです(笑)。相も変わらず同じ文章なのが古臭くて鼻につきます。姓が同じというだけで相続人だと言ってくるのも人バカにし過ぎです。それでも、引っかかる人がいるので、こんなレターがいつまでも使われるのでしょう。

そう言えば、20年近く前、一時マンハッタンで変な詐欺が流行りました。道で「大金を拾った。どうしたらいいか分からないので預かって欲しい」と言ってくるというのです。そして金の入った封筒を預かると、空の封筒と取り換えられていて悶着が起きるということらしいです。その頃私もある夕方マンハッタンを歩いている時「700ドルお金の入った封筒を拾った」と私に言ってくる人がいました。通りかかっただけなのに、そんなこと言ってくるのは変だと思いながら「警察に届けなさいよ」と言ってそこを去ろうとすると「警察なんて信用できない」というので「じゃ、現金だし、あなたがキープすりゃいいじゃないの」と言ってサッサと歩き出すと後ろから「700ドルだよ、現金だよ」と言ってました。通りすがりの人間に言うことじゃないし「ああ、例の詐欺だな」と思いました。こんなのに引っかかる人がいるんですかね。